応援メール記載コラム  第13回 配信分

こんにちは。
国際航空貨物取扱士講座受講者の皆様への学習応援メールです。

皆さまがお持ちのオフィシャルテキスト(IATAより送られてきたもの)の Edition は3.0だと思います。
ディプロマ試験では、いうまでもなくこの Edition の記載内容に沿って出題されるのが筋です。

しかし時々、テキスト、TACT、試験問題で Edition の齟齬が生じている場合があります。
また、そもそも、基礎コース用の教材には掲載されておらず、上級コース(日本では実施されません)の範疇の内容が出題されてしまっているものもあります。
日本で作成・実施される試験であれば、そのような齟齬がないように作成時に厳密にチェックするはずが、ディプロマ試験は海外で作成されるからなのか、どうもチェックが甘いようです。
このような「解きようがない問題」を、私などは「理不尽問題」と呼んでいます。

とくにそういった事例が多いのが、テキストでいえば Module 9:Cargo Automation です。
模擬試験にチャレンジされた方だと悩まれたと思いますが、テキスト、TACTのどこを探しても答えがないものがいつくかあります。
こういう問題でさえ繰り返し出題されることがありますので、これは設問と正答を暗記するしかありません。

また、Module 10:Air Cargo Rates and Chargeについてもそういう問題が見受けられます。
問題文の中に「basic charge and rate」という言葉が書かれている場合があるのですが、これは上級コースの内容である「Construction Rate」に係るものです。
基礎コースでは、Tariff Rateは必ず都市間のもの(Tariff Rate Table)を使って運賃を算出するようになっています。
しかし、全ての都市の間の運賃があの形で掲載されているわけではなく、掲載されていない場合は、一定のルールでTariff Rateを「作る」必要があります。
そのルールが「Construction Rate」と呼ばれるもので、そこで出てくる言葉が「basic charge and rate」です。
基礎コース用のテキストではその作り方は出ていませんので、解きようがない問題です。

Diploma試験は 3時間(180分)の間に100問を解かなればならない、タイムトライアル的な要素がある試験です。
そういった中で理不尽問題のために、TACTをひたすら繰って時間を浪費する余裕はありません。
問題番号の順に解くのではなく、「解ける問題から解く」ということを心がけて下さい。

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