応援メール記載コラム  第16回 配信分

こんにちは。
国際航空貨物取扱士講座受講者の皆様への学習応援メールです。

皆さまがお持ちのオフィシャルテキスト(IATAより送られてきたもの)の Edition は3.0だと思います。
ディプロマ試験では、いうまでもなくこの Edition の記載内容に沿って出題されるのが筋です。
しかし、時々「テキスト」、「TACT」、「試験問題」で Edition の齟齬が生じている場合があります。
このあたり、日本では試験作成時に厳密にチェックするはずが、ディプロマ試験は海外で作成されるのでチェックが甘いのではないかと思います。

そういった問題で、ここ数回出題「されてしまっている」ものが、Class Ratesに係る例外規定の問題です。
これは、TACT Rules3.7. Class Rates の -3.にあたります。
テキストの P.632、TACT の P.99 になるのですが、ご覧いただければわかる通り、記載内容が違います。
以前は運送区間が「Within Europe」である場合、特別な Rate算出方法となっています。
一方、TACT の 現Edition(3.0)として上記内容は無くなっています。

しかしながら、最近の試験で下の様な問題が出題されました。

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What will a shipment of 120 kg Braille type equipment within Europe(excluding ECAA countries) be charged at?

a. Applicable GCR
b. 85% of basic charge and rate per kg
c. 150% of basic charge and rate per kg
d. 175% of basic charge and rate per kg
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これは 上述の理由で、TACT を見ても解けません。
ですので、問題文に参照情報として掲載されるか、別資料が配布されることになるでしょう。
出題された場合に慌てないように「Class Rates で運送区間が Within Europe の場合には例外規定がある。」ということを知っておいて下さい。

一応、用心のためにご案内しておきます。

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当応援メールについて、9月のディプロマ試験前にお送りするものとしては、これが最後となります。

9月試験を目指して、これまで学習を進めてきた皆様には、この期に及んであえて申し上げることはありません。
別冊資料集、応援メール、そして、ウェブ講座内の模擬試験をご活用いただき、最後のまとめに入っていただければと思います。

ディプロマ試験は「TACT」を持ち込むことができ、これまでの応援メールで説明してきたように、メモ書きや付箋貼りなどで作りこんで、また、タグなどで探しやすくしておきましょう。
そうすれば、暗記のために前日夜に詰め込みをする必要がほとんどありません。

その一方で、これらを忘れてしまうと、資料を参照する問題が基本のディプロマ試験のこと、全く問題を解けません。
両方とも絶対に持っていくのを忘れないようにして下さい。
「TACT」は、「TEXTBOOK」や「Course Guide」と表紙が似ていますので、間違っていないか、ちゃんと中を見て確かめてから鞄などに入れましょう。

いうまでもありませんが、筆記用具はもちろん、電卓と辞書を忘れないように気を付けてください。
電卓は忘れてもコンビニエンスストアで買えますが、辞書を書店がまだ開いていない可能性があります。
となると、序盤の航空運送の概論的な問題や運送規則などの問題を解く際に困るのは確実です。
試験会場で貸してくれる可能性はありません。

また、寝不足になってしまうと、計算問題で思わぬミスをしてしまいかねません。
ディプロマ試験では半分近くが運賃、付加料金などの計算問題です。
時間に十分な余裕があるわけではありませんので、集中力の欠如は大きな失敗につながってしまいます。
前日はそんなに気負うことなく、試験開始時間に間に合う程度に普段の生活パターンで就寝して下さい。

それでは、皆様のご検討をお祈りいたします。

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