今回の鹿児島旅行は私の母親へのプレゼント企画。
なので、主役の希望を叶えるために、スケジュールには霧島連山最高峰である韓国岳に登山が組み込まれた。
(母親の趣味は登山だったりする。)

韓国岳から大浪池を望む。

韓国岳から大浪池を望む。 典型的な火山湖。

最高峰といっても1,700mで、登山口(硫黄山口)も1,300m地点なのでそんなに長距離・時間の登山ではない。
登っていくに従って見えてくる霧島連山の山々。
それらのほとんどのてっぺんがすり鉢状、一部は火山湖になっている。
かつて火山であったこれらの山々の火口の跡なわけだが、見渡しらそこら中がすり鉢状なのはひじょうに面白い光景。
結局のところ、霧島連山の○○山の山頂とか、××岳の頂上というのは、火口となっているお鉢の縁の中で一番高いところなわけだ。
もちろん韓国岳もそうで、山頂からはお鉢の内側を覗き込むことができるが、これがまたひじょうに深く、高所恐怖症の人は縁に近寄るのも怖そうだ。

韓国岳山頂から新燃岳、高千穂峰を望む。

韓国岳山頂から新燃岳、高千穂峰を望む。

この霧島連山、昔は相当活発に活動していたのだろうな、というよりも、登山口たる硫黄山は1768年(明和5年)に噴火しているし、そもそも、新燃岳が2011年に噴火したのは記憶に新しいところ。
韓国岳の山頂からは新燃岳も見え、山頂からうっすら噴煙が昇っているのがけっこう近くに見える。
新燃岳は現在も火山活動は続いていて、半径2km以内は入山禁止。
韓国岳はかろうじて2km圏外だが、ほんとに噴火したら危ないかもしれない。

 

 

韓国岳への登山口となる硫黄山。

韓国岳への登山口となる硫黄山。 比較的新しい火山なので荒涼とした様子。

帰路には、登山口にある硫黄山にも立ち寄った。
噴火から250年ほどしか経ってないこともあって、山肌は荒涼としているし、まだ硫黄臭(硫化水素臭)が漂っている。
立入禁止の看板は立っているが、その横には道らしきものがあって、どこまで入っていいのか見分けがつかない。
ずんずん入っていくと、結局、ほぼお釜の縁にまで行くことができた。
さすがにお碗の中は硫化水素の滞留が危険な気がしたので、それ以上は足を踏み入れなかったが。
ただ、気象庁の発表によると、私達がこの山を去った30分後に、火山性微動があって隆起が観測されたそうだ(笑)

こういう火山があるからこそ、この近辺にはいい温泉が多いわけだ。
人間は火山を畏れ、温泉の恩恵をこうむる。
阿蘇といい、霧島といい、九州にはそのことを感じさせるところがたくさんある。