塚原温泉火口乃湯

塚原温泉火口乃湯。

九州出張の機会に、大分の温泉巡り。
スタートはやはり船で到着した別府から。
といっても、今回は別府温泉郷が主目的ではなく、大分の3つの「変り種温泉」を巡るという目的で。

まず向かったのが、別府から西の山を越え、湯布院手前にある塚原温泉。
別府から近いわりにマイナーだが、ここは、一帯に硫黄臭(硫化水素臭)が漂い、噴気地帯(いわゆる地獄)と、大きな噴気孔(火口)を見ることができる豪快な温泉。

そういうビジュアル面だけでなく、泉質もpH1.4という日本2位の酸性泉で、かつ、日本1位の鉄分泉。
酸性度の高さは、石鹸が泡立たずに溶けてしまうので使用禁止というところに現われている。

塚原温泉の噴気孔

塚原温泉の噴気孔(火口)

素朴な造りに1つしか湯船がない湯小屋だが、その効能はホンモノで、最近はメディアにもしばしば取り上げられているようだ。

次に訪れたのが、竹田市にある七里田温泉。
近くにある長湯温泉は日本有数の炭酸泉(ラムネの湯)として知られている(ここは今回は足湯のみ入った)。
が、こちらはさらに炭酸濃度が高く、日本一の含有量を誇る。
あまりにも濃度が高いため、浴室の窓は閉めないように、浴室で寝転ばないように、という注意書きがある。
理由は、沈殿した二酸化炭素で窒息してしまうおそれがあるからだそう。
(なので、メディアでは「日本一危険な温泉」などと大げさに取り上げられることもある。)
実際、湯船に浸かると全身に炭酸の泡がついてくる。

七里田温泉下湯。

七里田温泉下湯。

泉温は低めだが、炭酸泉は血管拡張から血行促進の効果があるので、身体がじわじわと温まってくる。
ここは温泉好きには有名なので、狭い浴槽に8名という密集状態(笑)
でも、温泉通の人が何人もいて、今度行きたくなる温泉の情報をたくさん仕入れることができた。

最後は別府に戻って、前々から行きたかった鶴の湯へ。
別府といえば、言わずと知れた大きな温泉街で、有名な地獄巡りや立ち寄り湯がたくさんあるところだが、ここは町外れの無料の野湯。
公営墓地の奥という、知らなければまず来ることはできないところにある。
野湯だけあって、長く雨が降らないと枯れたり、地震があると濁ったりと、運が悪いと入ることができなくなることもあるらしい。
私が行ったときは、一番いい状態だったようで、お湯は最高の状態。
青みがかった温泉に湯の花が浮かんでいる。
高温度のため長湯はできないが、完全露天のため気分がひじょうによかった。
本当は写真を撮りたかったが、混浴で女性も入っていたので、泉源部分しか撮れなかった。
地元にの人が大切に管理している温泉だそうだが、こういうところは、これからも大切にして欲しいものだ。

今回、目的としていた3湯+宿泊した別府温泉郷内で2湯の合計5湯を1日で入ったことになる。
ちょっと入りすぎかなーとも思うが、あまり疲れなかった。
泉質の組み合わせが良かったのかも。

今回の道中にもまた興味深い温泉をいくつも見つけたので、また近いうちに来ることになるんだろう。

別府温泉郷の野湯、鶴の湯

別府温泉郷の野湯、鶴の湯。

いやはや、九州の温泉は奥が深い。