筑波宇宙センターの入口

筑波宇宙センターの入口

先日、東京出張を機に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターを見学。
ここにはJAXAの広報展示館があって、宇宙開発事業団(NASDA)時代から、現在のJAXAに至るまでの様々な業績を展示している。
私が昔から宇宙開発モノが大好き(「宇宙兄弟」はもちろん全巻読んでいる)なので、ここにはいつか来たいと思っていた。

日本の人工衛星の実験モデルと共に、いかに人工衛星が現代の生活に役立っているかに大きな展示スペースを割いている。
実稼働中の人工衛星は想像以上に大きかった。

また、国際宇宙ステーション(ISS)に接続されている日本の実験モジュール「きぼう」や、ISSに物資を運搬する補給機「こうのとり」など、日本の宇宙開発への国際貢献を示すものも。
ちょうど、今年は大西卓哉飛行士がISSに滞在する6人目の飛行士となる(6月24日打ち上げ)とのことで、大きくPRしていた。

ひじょうに興味深い展示だったが、思ったよりも小ぶりだったかなというのが正直な感想。
開発の歴史はわかるが、それぞれの人工衛星やロケットにどういう工夫(とくに日本独自のアイデア)が加えられたのかといった説明に乏しい。
それ以前、そもそもの航空宇宙技術の基本的な説明が皆無に近く、さらに、日本や世界の宇宙開発の方向性のようなものも示されていないので、一般見学者が展示物からイマジネーションを持つことも難しいと思う。

これでは、次世代の宇宙開発を担うべき若者や子供世代が、例えば遠足や修学旅行に来たとして、ここの展示を見ることで宇宙開発への関心を持つということは難しいのではないかと思う。
この施設がJAXAの業績広報のためのものであるというのはわかるが、もっと広い視野で展示内容を考えて欲しいと思うのは私だけだろうか?

米国ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館を見学したことがある身としては、また、JAXAでは子供向けの「宇宙教室」を開催しているだけあって、ここの展示の中途半端さを残念に思わざるをえなかった。

 

H-IIロケットの実物

H-IIロケットの実物。JAXAの建物をバックにする定番のアングル。

 

ISSに接続されている日本の実験モジュール「きぼう」の実物大モデル

ISSに接続されている日本の実験モジュール「きぼう」の実物大モデル

船外活動服と、今年ISSに滞在することと0なる大西飛行士のパネル

船外活動服と、今年ISSに滞在することとなる大西飛行士のパネル

 

日本の歴代人工衛星の試験モデル

日本の歴代人工衛星の試験モデル

 

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の試験モデル

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の試験モデル