私は歴史好きで(日本史も世界史も)、そこから派生しての諸々のことも知るのが好き。
例えば史跡を見に行くのが好きとか、神社仏閣などの建築が好きといったもので、そういった人は多いと思う。
飛び地1私の場合、その興味の範囲がけっこう多方面なのだが、そういったジャンルの中でとくにマイナーなのが「飛び地好き」と「盲腸境界好き」というもの。

「飛び地」というのは、ある自治体のエリアの中に他の自治体のエリアがあるというもの。
日本国内で有名(縮尺が小さい地図でもわかる)なのは、奈良県と三重県に囲まれた和歌山県北山村で、ここは日本最大の飛び地。
しかし、小さい飛び地は日本国内に結構ある。
飛び地2私が教えている大阪航空専門学校(大阪府・堺市)の近くにも、高石市に囲まれた堺市がほんの住宅数軒分だけある。
(画像参照)

というか、大阪府は「飛び地の宝庫」と言ってもいい。
高石市、和泉市、泉大津市のあたりは市境がグチャグチャになっていて、飛び地の中にさらに飛び地があるという「二十飛び地」まである。
〇〇市に家を買ったつもりが、住所を確認したら××市だった!なんていう事態も起こりそうだ。

盲腸境界1一方、「盲腸境界」というのは、ある自治体のエリアが別の自治体の中に細く長く入り込んでいるもの。
大阪府内では、大阪市のエリアが道路の幅だけ松原市に食い込んでいる場所がある。
(画像参照)
※上記の堺市と高石市についても、公園部分が堺市に深くめり込んでおり、盲腸境界と言ってもいい。

強烈なのが、福島県のエリアがほぼ道の幅だけで、新潟県と山形県の間に挟まれて7.5kmも続いている所。
最狭地点で幅1mだそうなので、そこで山形、新潟両県に足を掛ければ、福島県をひとまたぎ(笑)
<参考>
「標高2000メートルの盲腸県境と危険すぎる県境」
http://portal.nifty.com/kiji/150826194388_1.htm

もちろん、国際間レベルでも、こういった「飛び地」や「盲腸境界(盲腸国境)」は各地にある。
多くは国家間で帰属を争う原因になってしまっている。
しかし、バールレという町の場合は、オランダ領とベルギー領が混在していることを観光資源にするという前向きな「使い方(?)」をしてたりする。

こういった「飛び地」や「盲腸境界」ができるのには歴史的な経緯があることがほとんど。
例えば、下のような理由。
・水利権争いの結果。例えば、元は隣の市に水を送るためのため池があった場所。
・河川の流路変更、空港や鉄道などのインフラ整備の結果、元はつながっていた地域が分断された結果。
・信仰の対象である寺社・教会と信徒が住んでいる場所が分断されそうになった際に、通路だけは確保した結果
・新田開発を別の地域の人が行ったために、そこだけ当該別地域のエリアとされた。
・そのエリアだけ、周辺よりも別の地域との繋がりの方が強く、当該別地域のエリアとした方が便利と判断された。

飛び地や盲腸境界を見つけると、なんでこんなことになったのか、その歴史的経緯を調べたくなってくる。
もっとも、ちょっと調べただけでは、昔のことでわからなくなっているところも多いのだけれども。
ただ、この趣味を話しても、その面白さに共感してくれる人がほぼいないのが残念。