西日本第二位の山、剣山へ

先週の三連休は、日本百名山の一つ、徳島の剣山(つるぎさん)に。
剣山の標高は1,955mで近畿以西では第2位。
ちなみに、1位は愛媛の石鎚山1,982m。
つまり、西日本には2000m級の山はないわけだ。
そのため、剣山は日本百名山の中でもとりわけ初心者でも登れることで知られている。

朝7時に徳島市内から登山口のある見ノ越に自動車で向かったのだが、目算違いをしたのが高速道路の美馬ICから見ノ越までのルートに思ったより時間がかかってしまった。
予定では9時には登頂開始できるつもりが、見ノ越(標高1,420m地点)についたのが10時少し前。
山では早め早めの行動をとるのがセオリーなので、この遅れは痛い。
本当はここから歩いて登る予定だったが、遅れを取り戻すためにリフトで1,700m地点まで上がることにした。
まあ、今回は山頂を極めるのが目的ではなく、そこからの稜線歩きが目的なんでまあいいかと。

リフトの駅からあるくことしばし、11時15分に剣山山頂に到着。
山頂付近は少し広めの平原のようになっており、360度の展望が開けているので、多くの人が景色を楽しんだり、お弁当を広げていたり。
当日、下界では30度を超す気温だったが、山頂では25度程度で過ごしやすかったのもある。
(だから、私も長袖のウェアにマウンテンパーカーを着ている)

お昼には少し早いなと思い、まずは稜線歩きをしようと出発。
目的地は隣にある標高1,930mの次郎笈(じろうぎゅう)で、そこまで行ってピストンで返ってくる行程。
剣山は別名「太郎笈」というので、兄弟山とも言える。
ちなみに次郎笈の標高は西日本第4位。
両山の標高差は25mであるが、まさかこの差分だけを登り降りすればいいというわけではなく、一度大きく下がった後に再び登ることになる。
よって、往復で考えたときの累積標高差は400mはあるだろうか。
しかし、両山を結ぶルートは稜線であるだけでなく、高い木がないこともあり、展望が開けている。
そういう道を歩くのは気持ちがいいものだ。

約1時間で次郎笈山頂に到着。
こちらも山頂は平原状に開けていたのだが、夏の水蒸気のせいかもやっていたこと、また、少し雲が出ていたこともあって、見晴らしはイマイチ。
天気が良いと、伯耆大山や紀伊山地まで見えることがあるそうなのだが、その点だけは残念だった。

少し失敗だったかなーと思ったのは、昼食を次郎笈山頂で摂ればよかったものを、空腹もそれほどではないし、剣山山頂に戻ってからでいいか、と考えてしまったこと。
そのせいで、剣山山頂の手前では軽いハンガーノック状態にでもなってしまったのか、なかなか歩みが進まなかった。
やはり、山は早め早めの行動だな、と痛感した次第だ。

そういうしんどさはあったにしても、天空の道とでもいうべき稜線歩きはとても気持ちがいいものだった。
剣山にはいろんなコースがあり、それぞれに面白いところがあるそうだから、また来ることになるかもしれない。

ところで、なんでも剣山には古代ユダヤの「ソロモンの秘宝」(いわゆる聖櫃とか契約の箱とか言われるもの)が隠されているというなんとも不思議な伝説があるそうだ。
これが最近湧いて出た話なら単なる与太話だが、戦前から言われていて「日ユ同祖論」の要素の1つだったり、GHQやイスラエル政府が極秘に調査したとい話があったり。
「ほえー」とは思うが、そのせいか剣山はパワースポットだそうな。
ミステリー好きな人は山頂(神社がある)で古代のロマンに想いを馳せてみるのもいいかも。
剣山山頂にて

剣山山頂にて。

 

剣山から次郎笈方面を臨む。

剣山から次郎笈方面を臨む。この間の峠は雲が乗り越える場所らしい。

 

次郎笈より剣山方面を臨む。

次郎笈より剣山方面を臨む。

 

次郎笈山頂。

次郎笈山頂。

 

次郎笈峠あたりから剣山を臨む

次郎笈峠あたりから剣山を臨む。

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