先週は遅い夏休みをもらい、JALのマイル特典「どこかにマイル」で選ばれた新潟へ旅行に行ってきた。
新潟は大阪からはなかなか行きにくい所なので、色々と行先候補を詰め込んでの3泊4日。
そのうちの1つに入れたのが、八海山への登山。

八海山は日本二百名山の1つにして、越後三山(越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山)の1つ。
実は八海山という1つの山はなく、薬師岳から数えて10のピークが連なる岩峰群。
標高1,778mの入道岳が最高峰(一等三角点もここ)だが、信仰の山、霊峰なので主峰は1,720mの大日岳と少しややこしい。
大日岳に至るには、2つ目のピークである地蔵岳から梯子段や鎖場が連なる「八ッ峰」と呼ばれる岩場を越えなければいけないため、上級者コースと言われている。
しょせん初心者である私としては、今回は地蔵岳(1,707m)へのピストンを目指すことにした。

ロープウェイ山麓駅前から山頂方向を望む。

初心者の八海山登山は、ロープウェイで4合目、1147m地点まで上がると楽。
ロープウェイ駅までのバス時刻の都合でロープウェイ山頂駅から歩き始めたのが10:30。
この登山としては遅い出発が後々、後悔を生むことになる。

山頂駅すぐの遥拝所(主峰に向かっている)で道中に安全を祈って出発。
歩き始めの道は十分広く、傾斜もそれほど急ではないのだが、前日まで雨が続いていたため赤土の道や岩場は登山靴をもってしても滑りやすい。
気温はそれほど高くなく、マウンテンパーカーを着ても軽快、快適に歩くことができた。
しかし、そんな緩傾斜の道も六合目の女人堂まで。
かつては女性はここまでということになっていたが、逆に言えばここまでは女性でも歩いてこれるということでもあったのだろう。

薬師岳手前の鎖場。 蟻の行列で大渋滞。

薬師岳手前の鎖場。蟻の行列で大渋滞。

ここで、揃いのユニフォームを着た集団が休憩しているのに遭遇。
聞けば、地元の県立高校3年生で学年を挙げて(男女併せて200名と言ったか)大学受験合格祈願に登ってきていて、ここにいるのが最後尾グループだという。
なるほど、この先には大集団が待っているわけだ、お昼ご飯を食べるスペースはあるのだろうか?と考えながら登山再開。

女人堂より先は傾斜が急になり、道にも岩場が増えてきた。
雨で濡れているので、やはり気を付けて登って行かなければならない。
先ほどの学生の別グループに何度か追いついたが、礼儀正しく道を譲ってくれた。(けっこう優秀な高校らしい)
ところが、譲るに譲りようがない(追い抜きができない)場所が。
秡川という沢の渡渉地点と、最初のピークである薬師岳(8合目、標高1,654m)手前にある梯子段と鎖場だ。
とくにここの鎖場はけっこう長いので大渋滞で、蟻の行列のよう。
おまけに鎖にとりついたはいいが、なかなか前に進めないので腕が疲れる。

薬師岳山頂。

薬師岳山頂。薬師如来かと思いきや太郎坊大神という神様(天狗様)の像。

なんとか薬師岳を越えても、その先の9合目千本槍小屋(1,630m)の手前にもう1カ所狭いところがあったため、9合目の到着予定時間をけっこう超えてしまっていた。
ここで昼食。
このあたりにはもう高い木はなく開けた場所なので絶景を楽しめる。
眼下には米どころ魚沼盆地が広がり、あれは妙高?あれは北アルプスだろうか?と思いながらおにぎりを齧る。

しかし食事を摂りながら悩んだのは、この先の行程。
予定時間をけっこうオーバーしているが、あと少し(往復約30分強を見込む)である地蔵岳まで予定通り登るか、それとも、ここで諦めて戻るか。
目の前に見えている地蔵岳を前に悩みに悩んだが、登山に無理は禁物。
無理に進んで帰りを焦って(バスの時間があるので)ケガをする可能性、この先の岩場が雨で濡れて滑るであろうから見込みよりも時間がかかる可能性、また、雲が上がってきたことを考え、今回はここで引き返すことにした。

この判断は当たり、帰り道も鎖場などではまた渋滞。
ロープウェイ山頂駅に15:00発の便に滑り込み、予定の戻りのバスになんとか間に合った。
JR六日市駅では六日市温泉につかり、疲れをほぐしたが、その頃には小雨がポツポツと。
無理に進まずに戻りを決断したのは正しかった。
しかし、バスにせず、レンタカーで来ていれば、出発も早くできたし、戻りのバスの時間も気にせずに、地蔵岳まで行け、景色ももっとじっくりと楽しめたのだがと後悔。
もうちょっと登山スキルを上げて、大日岳まで再登山をする機会があれば、今度はレンタカーを使おうと思った山行であった。

薬師岳から魚沼平野方面。

薬師岳から魚沼平野方面。

 

千本槍小屋より少し上がったところから見上げる地蔵岳。

千本槍小屋より少し上がったところから見上げる地蔵岳。 山頂に至る道はこの向こう側。