氷ノ山にキャンプ&登山

11月始めの三連休の土・日曜、鳥取・兵庫県境にある氷ノ山に登ってきた。
標高1,580mとそれほど高くないが、日本二百名山のうちの1つ。
また、登山道が整備されていて初心者でも登りやすいので人気のある山でもある。
この時期は紅葉の名所としても有名で、今回はそれを目当ての山行だ。
氷ノ山は頑張れば(早起きすれば)我が家から日帰り可能だが、先日、思い立ってソロ用テントを買ったこともあり、あえて麓のキャンプ場でテント泊をすることにした。
 
野営地である氷ノ山わかさキャンプ場はとてもよく整備された所だった。
オートキャンプ場には電源ポストがあるので携帯電話の充電ができるし、投光器だって使える。
よそのブースの中には、テント周辺をイルミネーションで飾っているところさえあった。
トイレは清潔でウォシュレット付だし、時間制限はあるにせよシャワー室まである至れり尽くせり。
「キャンプってなんだっけ?」と一瞬考えそうになる(笑)。
 
ゆっくり目の出発と少し渋滞に巻き込まれたこともあって、到着は15時頃。
そろそろ日が落ちるのが早くなるシーズンなので、さっさとテントを張って携行してきた携帯コンロやキャンプクッカーで料理開始。
といっても、ジャガイモ、たまねぎ、ニンジン、エノキ、チョリソー、豚肉をコンソメキューブで炊いたある意味鍋物や、エリンギのバター炒めといったお手軽料理。
味はいいが、見た目はイマイチなので写真をお見せできるようなものではない。
鍋物なので身体は温まるのだけれども。
 
夕食が早いのでテントに潜り込むのも早い。
あー、そういえば今日はラグビー・ワールドカップの決勝戦だったわーとか、そういえばグレートトラバース3の放映日だったわーとか考えながらさっさと就寝。
買ったばかりのテントは一見小さいながら、座るには十分な高さがあり、足も十分伸ばせる。
エアーマットを敷くと地面のデコボコも気にならず、シュラフで寝ても圧迫感なし。
重量は2kgを切って軽く、設営も簡単、これで1万円を切るのは実にいい買い物をしたと、満足感に浸りながら就寝・・・
 
翌日は6時に起床し、朝食後にテント等を撤収し、いよいよ氷ノ山への登山開始。
熊が出ることがあるとのことで、一応クマ鈴を持ってきたが登山者はけっこう多いので大丈夫だろうと付けず。
(あれ付けると、ガランガランと結構うるさいもので)
 
キャンプ場にある登山口(標高約850m地点)を8:45分にスタート。
今回のルートは氷ノ越コース。
道の状態が良いのと、登山口から山頂まで「○/10」と進捗がわかる表示が出ていることで一番一般的(かつ、楽)なコース。
時間に余裕があるのでゆるゆると紅葉を見ながら歩いても、10:30頃には氷ノ山越に到着。
尾根筋に出たここは、氷ノ山方面や鉢伏山方面に向かう分岐であり、避難小屋もある。
このあたりで景色を楽しみたいところだが、紅葉の山=樹々が覆っているということであり眺望はない。
おまけに朝から薄曇りだったのが、曇天になってきていた。
 
これは少し急ごうということで、山頂に向かって少しペースを上げた。
1時間ほどで山頂に到着したが、まわりは霧で真っ白、おまけに、冷たい風が吹いてくるようになってきた。
ここには山頂避難小屋があるが、私同様に寒風から逃れた登山者達で大混雑。
今回、軽装備での登山であったが、念のためにそれなりの防寒性があるレインウェアを持ってきておいて良かった。
雨雲レーダーを見ると午後から雨の予想。景色が楽しめないなら山頂に長居をしても意味はない。
さっさと下山(往路と同じ道をピストン)することにした。

 
登山口帰着は、氷ノ山越避難小屋で昼食を摂ったこともあって13:30。
その時点ではほんとうに雨が降ってきた。
山行では、結果的に天気が悪くて景色が楽しめなかったというのはある程度しょうがないこと。
しかし、どうも今回の氷ノ山は登った!という達成感というか印象が薄い。
体力的、技術的に物足りなかったのもあるが、紅葉を見に登ったのに盛りからは一週間程度遅かったらしく、だいぶ枯れた感じでイマイチだったのがその理由かもしれない。
今回の様子で、氷ノ山だけでなく鉢伏山方面への縦走も大丈夫そうだと思えたので、来年のベストシーズンにまた挑もう!と考えた。

おニューの一人用テント

おニューの一人用テント

歩きやすい登山道

歩きやすい登山道

山頂の避難小屋。霧で回りは真っ白。

山頂の避難小屋。霧で回りは真っ白。

登頂記念。防寒兼用のレインウェアを着た。

登頂記念。防寒兼用のレインウェアを着た。

ここが一番紅葉していたか?

ここが一番紅葉していたか?