各講 補足説明・テスト対策

第10講

<テキスト>

第10講では、国別運送規則の読み方、着払い(C.C.)の可否の読み取り方について学びました。

ディプロマ試験では高い英語読解力が要求される問題はまずありません。
しかし、このパートの内容に関してのみ、ある程度の英語力が要求されることになります。
講座中で説明しているとおり、国別運送規則は、試験会場への持込み資料である TACT に掲載されている各国の規則の中から探すものです。

TACT内の国別運送規則のセクションは項目が整理されています。
問題文は短い文章ですから、文法力はあまり要りません。
キーワードとしては、
「required(要求される)」
「necessary(必要)」
「needed(必要とされる)」
「permitted / allowed(認められる)」
「prohibited / not allowed(認められない)」
「available(〜できる)」
「unavailable(〜できない)」
といった単語を見つけ出し、それが何についてのものかを考えれば大方のものは判ります。

着払いの可否についても、例外事項(Exceptions)に注意すればそれほど難しくはないでしょう。
着払い可(Yes)の場合のExceptionsは、不可になってしまう条件、着払い不可(No)の場合のExceptionsは、可になる条件ですので、勘違いしないようにしましょう。

探すのに少し慣れが必要ではあるものの、慣れてしまえばチャンス問題といってもいいぐらいです。

□第10講は、IATAからのTEXTBOOKでは下の部分に該当します。
「Module6 HANDLING FACILITIES」

TEXTBOOKには国別の「AIRPORT INFORMATION」パートの読み方は掲載されているにも関らず、「Import/Transit/Export」パートの読み方が掲載されていません。
試験では出題されるにも関らず、TEXTBOOKに記載がないのはおかしいとも思うのですが、出題されるからにはしょうがありません。
当インターネット講座でしっかりと読み方を身につけて下さい。


<確認テスト>

国別運送規則と着払いの可否について読み取る問題でした。

基本的には TACT から探していくことになります。
国名が直接示されているものはそのまま探していけばよいことになります。
しかし、運送経路が示されて、そこから解答する問題では、Airport Codeから国(問題文に記載されています)を判別しなければなりません。
そして、そこから TACT を繰って国別規則を見ていくという手順になります。
現場的な問題であるといえるでしょう。

注意すべき点は下の2点です。
・Routingの表の到着地(Destination)なのか、乗継地(Transfer Point)なのか。
・開庁時間を問う問題では、Customs(税関)、Animal Quarantine(動物検疫所)、Plant Quarantine(植物防疫所)、Food Sanitation(食品検疫所)のどれについてなのか。
これらを間違えないようにする必要があります。

着払い(Charge Collect、C.C.)の可否については、ここだけでなく、後半部分で着払い手数料(C.C.Fee)の計算という形で登場します。
その際、引っかけ問題的として、「利用できない(Not Available)」というものもありえます。
ですから、この講で、着払い利用の可否の読み取り方が問題なくできるように練習を積みましょう。

 

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