貿易実務検定C級、B級の得点配分

貿易実務検定で受験者数が多いのはC級とB級です。
それぞれの級における科目ごとの得点配分は下のとおりです。

  • C級
    貿易実務 150点貿易英語 50点
    (合計) 200点
    合格ラインの目安 160点
  • B級
    貿易実務 150点
    貿易マーケティング 50点
    貿易英語 100点
    (合計) 300点
    合格ラインの目安 210点

合格ラインの目安とあるのは、通常時はこの得点が合格ラインになりますが、難易度がひじょうに高かったと実施団体が判断した場合に、調整が行われることがあるためです。
ただし、合格ラインの調整は滅多にないので、C級は80%、B級は70%と理解して下さって構いません。

よく誤解されるのがこの合格ラインです。
この%は全科目の合計点に対してで、各科目で%を満たさなければならないわけではありません。
科目でのいわゆる”足切り”はないということです。
なので、例えばC級の貿易英語は簡単ですから、ここで満点を取れれば貿易実務に少し余裕ができることになります。
逆に、B級では貿易マーケティングの難易度が高めなのが難点なのですが、ここで半分しか取れなくても、他の科目でリカバリーできることを意味します。

ここで1つ考えどころが、C級で不合格になり、かつ、貿易英語で80%以上(つまり40点以上)をマークしている場合です。
この場合、以降1年間のC級受験では英語科目が免除になります。
この免除を受けてC級を受験する場合は、貿易英語の得点はマークしたものが持ち越しになります。
ということは、80%ギリギリで免除になっている場合には、英語でもっとよい得点をマークできる目処があるならば、免除を受けない方が、貿易実務の得点目標が楽になるかもしれません。
ご自分の英語力と相談してよく考えてみて下さい。

また、B級では、国際実務マーケティング協会主催の「マーケティング・ビジネス実務検定」のC級、B級に合格している場合には、次回と次々回の貿易マーケティング科目が免除されます。
貿易マーケティングの科目は、上述のように難易度が高めなので、こちらは免除を受けることができるならば、受けたほうが、他の2科目の負担が少なくなるといえるでしょう。

なお、科目免除になっても、受験料は安くなりません。