貿易実務検定C級の問題別配点

得点配分を知っておくことは、試験対策の第一歩です。
まずは、C級の各問題について見て行きましょう。

貿易実務

  • 問題1
    正誤式(○×式) 10問、各3点
    短い文章が提示され、その記述が正しければ○、誤っていれば×を選ぶ、正誤式の問題です。
    全問通じて、それほど難しく考えることなく、テクニックを要するものはありません。
  • 問題2
    2択式 15問、各3点
    短い文章中が提示され、その中の1部分に入る語をA、Bのどちらかで選ぶ問題です。
    基本的には、1題に1問ですが、1題に2問入ることもあります。
    全問通じて、それほど難しく考えることなく、テクニックを要するものはありません。
  • 問題3
    語群選択式 10問、各3点
    比較的長い文章中にある虫食い穴(空欄)に入る、もっとも適切な言葉を語群から選ぶ問題です。
    語群は20個あります。
    1回の試験で1テーマのこともありますが、最近は2~3テーマで出題されることが多くなっています。
    同じ番号の空欄を含めた文章の繋がりも考慮しながら、読み進めないと選べない問題もあります。
    多くの場合、そういう空欄は別の空欄とどちらが先に入るのかを考えなければならないので、うっかりしないように気をつける必要があります。
  • 問題4
    三択式 15問、各3点
    選択肢となっている文、または、語から適切なものを1つ選ぶ問題です。
    正しいもの/誤っているものを1つ選ぶタイプの問題がほとんどですが、少ないながら問題文が説明している語はなにかを選ばせる問題もあります。
    試験の雰囲気に緊張すると間違えやすいので、設問の「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」の部分に下線を引いて、自ら注意を促すとミスが減ります。
    また、旧版であるインコタームズ2000や、「これはB級レベルでは?」と思うものもありますが、それ以外が明らかに正しい/誤っているので気にしなくてもいい、または、消去法で解けるものになっていますので、あまり思い悩まないことも大事です。

貿易英語

  • 問題1
    語群選択式 10問、各2点
    英単語が示され、その日本語としてもっとも適しているものを語群の中から選ぶ問題です。
    語群は20個あります。
    単語は基本的には貿易用語ですが、ビジネスレターでよく使うような単語もよく出題されます。
    経理・会計用語、貿易に関係する機関の名称が出題されることもあります。
    英単語ですので、覚えているかどうかが全てと言えます。
  • 問題2
    三択式 10問、各2点
    短い文章(2行程度)が示され、その日本語訳としてもっとも適しているものを訳文の選択肢から選ぶ問題です。
    文中で使われている文法は中学卒業レベルのものですので、難しくはありませんが、選択肢となっている訳文が「どこが違っているのか?」と思うほど似通っているので戸惑うことがあります。
    また、文法的な観点ばかりで考えようとすると、実は単語1つの違いでしかない「聞きたいのこれ?!」みたいな問題も結構あります。
    とにかく落ち着いて探すことが大事です。
  • 問題3
    三択式 2問、各5点書類が提示され、それについての設問に選択肢から答える問題です。
    書類はProposalやOfferといった英文レターの場合と、契約書や信用状(L/C)の一部のような貿易書類の場合があります。
    レターの場合は文章を読めばいいだけですが、貿易書類の場合には、どこにどういうことが記載されているのかを理解していないと解きにくいといえます。
    この問題だけ1問5点と得点配分が大きいので、2問とも絶対落とさないようにしなければなりません。

貿易実務、貿易英語、いずれも時間にはかなり余裕がありますので、タイムアタック的な訓練はあまり必要ないでしょう。