IATA Diploma試験の得点配分

既に述べたとおり、IATA Diploma試験のテキストブックのeditionが1.9から2.0に変わりました。
しかし、当方で確認したところ、「TEXTBOOK」にも「OAG & TACT」にも、ほとんど内容に変わりはありませんでした。

目立って変わったのは、Module 9:Cargo Automation(貨物運送の電子化・自動化)ぐらいです。
これは、将来計画も含めて掲載されていたので、時代の変遷で内容が変わるのは仕方がないところです。
しかし、このModuleからの出題数から考えると、それほど重要なところではないでしょう。
その一方で、edition2.0では、Class Ratesで各品目にあった「Within Europe」間の運送に係る例外規定が無くなりました。
ここは引っ掛け問題によく使われたので、この問題の難易度が下がったと言えるでしょう。

また、「OAG & TACT」が大幅に増ページになっていますが、これはほとんどが下の理由によるものです。
-OAG部分
・Flight Scheduleの掲載路線が増えた。
-TACT部分
・edition1.9ではいくつかのSectiondeで、途中までしか掲載されていなかったリストが最後まで掲載されるようになった。
・Tariff Rate Tableの掲載区間が増えた。

これらから踏まえると、試験での各Moduleの得点配分に大きな変更はないと思われます。
基本的にディプロマ試験はTEXTBOOKのModule順に出題され、これまでの得点配分のモデルは下のとおりです。

Module 1:Industry Regulations - 5問
Module 2:The Air Cargo Agency - 7問
Module 3:World Geography - 5問
Module 4:Use of Guide - 6問
Module 5:Aircraft - 11問
Module 6:Handling Facilities - 3問
Module 7:Air Cargo Acceptance - 12問
Module 8:Cargo Booking Procedures - 2問
Module 9:Cargo Automation - 5問
Module 10:Air Cargo Rates and Charges - 37問
Module 11:The Air Waybill - 4問
Module不定 - 4問(最後の数問が問題数の調整的に使われます。)

※あくまでも、モデルなので、試験回によって出題数は1問の増減はあります。
※上記を合計しても100問にはなりません。

ディプロマ試験の合格基準は60点ですので、どこを取るのが楽なのか判断できると思います。
Module 1、2、8、9は「OAG & TACT」に記載がなく暗記をしなければならない内容がほとんどで、Module7もその傾向が強いといえます。
その逆に、Module 3~6、10、11は「OAG & TACT」から情報を探すものです。
とくにModule 10は計算問題でかつ出題数も多いので重要な部分です。
ぜひとも参考にして下さい。