IATA Diploma試験でやっかいなこと

IATA ディプロマ試験では、Flight Schedule(航空時刻表)や、Tariff Rate Table(運賃率表)を用いて解く問題が多く出題されます。
ほとんどの問題では、それは持込資料である「OAG & TACT」に掲載されているものを使います。

しかし例外的に、そこに掲載されておらず、試験問題の問題文中にあるものを使うことがあります。
場合によっては、問題冊子の一番最後、もしくは、試験会場で追加ペーパーの形で使用が指示されることもあります。
おそらく、試験問題を作るときに「OAG & TACT」に掲載されていなかったことに後で気付いたものだと思われます。
(とくに後者の場合)
このあたり、IATA Diploma試験が日本で作成されるものではないことによるものだろうと思います。
このあたり、日本の試験だと、事前に相当チェックをするんでしょうから。

こういった試験問題内、または、追加ペーパーを使用する場合には、やっかいなことになることもあります。
それは、ただでさえ文字が小さいFlight ScheduleやTariff Rate Tableが、突貫工事での印刷であるせいか、画像が荒くなっていることがあるということです。
例えば、Flight ScheduleのAircraft Type のCodeで、本来は「RFS」(Road Feed Service)であるものを、文字が潰れて「AFS」に見えるといったようなことです。
「OAG & TACT」のAircraft type のページには「AFS」というCodeは出ていませんから、読み違えると解くことはできません。
試験会場で試験官に質問しても、まず回答はないでしょう。

探しても見つからない、そういうときは、ディプロマ試験が4択問題であることを利用するしかありません。
各選択肢に該当する機種のCodeを「OAG & TACT」で調べ、それが問題文のどれに一番類似しているか「見る」しかありません。
また、Tariff Rate Tableの場合だと、問題文中の数字(Rate)で算出して選択肢に答えがない場合には、その読み取ったRateが間違ったということになりますから、読み取った数字が間違っていると判断し、別の数字である可能性を考える必要があります。

ちょっと面倒ではありますが、「そういう試験だ」と割り切って下さい。