換算レートがない場合
IATA Diploma試験には立替払手数料(Disbursement Fee)を算出させる問題が1~2問出題されます。
算出には、TACT Rules Section 4.2を見ることになります。
Disbursement Feeの基本は、立替払い総額(Disbursement Amount)の10%ですが、さすがにそんな簡単な問題が出題されることはまずありません。
過去の問題において、数多く出題されているのは、下の2つのパターンです。
- 4.2.3.-3の Restrictions に当てはまる問題
- 4.2.3.-4の「表」からMinimun Feeとして、USD20相当を答えさせる問題
とくに、Minimum FeeであるUSD20相当については、しばしば出題されていますので、要注意です。
この場合、Disbursement Amountの10%である計算上の Disbursement Fee と、MinimumであるUSD20相当を比較して高いほうを選ぶことになります。
しかし、過去に-4の表に挙げられていない国、つまり、USD20相当を探せない問題が出題されたことがあります。
この場合はどうすればいいのでしょうか?
公式のTEXTBOOKには掲載されていない方法ですが、TACT Rates Section5.3.1 Construction Exchange Rates の表を使うしかありません。
この表には、各国の対USD基準レートが記載されています。
USD1=当該通貨○○という記載ですので、USD20相当であれば(該当するレート×20 )を計算して、先に計算した計算上のFeeと比較するわけです。
一度しか出題されたことのない、特例中の特例ではありますが、用心のために持込資料(OAG & TAT)の該当ページにタブを付けて探せるようにしておくとよいかと思います。