11月24日(金)に第51回(平成29年度)の通関士試験の合格発表がありました。

合格された方、おめでとうございます。
税関より合格証書が送られ、手に取られたことでしょう。

第51回通関士試験の合格率は21.3%です。
昨年度の合格率が9.8%でしたから、相当に合格率が上がった、つまり、難易度が低かったといわれています。
しかし、難易度の評価のためには、これを額面通りに受け取るわけにいきません。
この合格率には科目免除を受けての合格者も含みますので、通関士試験の真の難易度を図るには、科目免除者を除いた受験者と合格者を見なければならないためです。

ところが、例年のことですが、税関発表では、全科目受験者、科目免除者それぞれの内訳は出ていません。
そこで、今年も合格者の受験番号を数えることによって算出してみましょう。

通関士試験の受験番号には1000番台、2000番台、3000番台以降と区別があります。
1000番台は2科目免除者、2000番台は1科目免除者、3000番台以降は全科目受験者を意味します。
合格発表は税関ごとですが、このルールは変わらないので、それぞれの数字をカウントすれば区分別に合格者数がわかります。

これを見ると、第51回では下のとおりとなります。
区分 / 受験者数 / 合格者数 / 合格率 の順で示します。
・試験全体 / 6,535名 / 1,392名 / 21.3%
・全科目受験 / 5,761名 / 1,193名 / 20.7%
・1科目免除 / 650名 / 88名 / 13.5%
・2科目免除  /  124名 / 111名 /89.5%

一方、前年度(50回)の場合は下のとおりです。
・試験全体 / 6,997名 / 688名 / 9.8%
・全科目受験 / 6,131名 / 439名 / 7.2%
・1科目免除 / 660名 / 94名 / 14.2%
・2科目免除  /  206名 / 155名 / 75.2%

※いずれも、私が手で数えましたので、多少の誤差はご容赦願います。

このとおり、今年は科目免除者を含む場合も、含まない(全科目受験者のみ)の場合も、あまり合格率に変動がありませんでした。

これは、今回の試験においては、科目免除対象である通関実務科目の難易度が例年に比して、相当低かったためでしょう。
昨年までのここ数年、通関実務の難易度が高く、それで不合格だった人が多かったことから考えると、ここまで難易度が変わるのはいかがなものかと私は思います。
中には、合格者⇒通関士となる者のクオリティー面の心配をされる方もいます。
しかし、合格された皆さんは昨年までの試験難易度をベースに勉強をしてきたであろうと思いますので、その点を考えると、今年だけの軟化であるならば、そこまで心配する必要はないと思います。

しかし、引き続きこの低い難易度で出るとは思えませんので、来年度受験される方は、心を引き締めて早い目の準備を始めた方がいいでしょう。