平成30年度(第52回)通関士試験の試験要項が発表されました。
例年なら7月2日に発表されるのですが、今年は日曜日だったため7月2日の発表でした。
試験要項は税関ホームページに掲載されています。

試験時間、問題配分は下のとおりです。

・通関業法(試験時間50分)
合計45点
  選択式 35点(10問)
  択一式 10点(10問)
・関税法、関税定率法など(試験時間100分)
  合計60点
  選択式 45点(15問)
  択一式 15点(15問)
・通関実務(試験時間100分)
合計40点
  通関書類の作成要領
   選択式・計算式 20点(2問)
   ※輸出申告、輸入申告各1問とされています。
  その他通関手続の実務
   選択式 10点(5問)
   択一式  5点(5問)
   計算式 10点(5問)
昨年の試験要項と見比べて出題数、試験時間を確認すると、いずれも変更はありません。
しかし気になる点としては、例年、試験日は10月の第一日曜日であったのが、今年の試験は10月の第二日曜日の10月14日となっていることです。
今年は第一日曜日が三連休の中日なのでそれでずらしたのかとも思いましたが、同じ日の並びであった平成24年では第一日曜日の7日であったことから、三連休であること自体が理由ではないと思われます。
日程を決めてから会場選定を入札を行いますので、会場の空き具合を見てというのでもありません。
今後、第二日曜日がデフォルトになるのか不明な状況では、この変化が何を意味しているのか少し不気味なところではあります。
とくに、昨年試験はチャンス回、新方式になって以降で空前の高い合格率であったことがその不気味さ、つまり、勉強できる期間が1週間伸びたことが難易度アップを意味しているのか、悩ましいところです。
一方、試験範囲となる法令については、例年どおりの「7月1日現在で施行されているもの」です。
昨年は「7月1日までに公布・公表されているもののうち、同年10月8日現在で施行・実施されているもの」とややこしいものになっていましたが、これはその前年改正分の施行日が7月1日よりも先に持ち越しになっていた(施行が遅れていた)という特殊な事情があったためです。
本年試験範囲における法改正状況はというと、今年は春(4月1日)の法改正に大きいものがありませんでした。
そのため、例年、受験生を悩ませる「市販のテキストに反映されていない法改正」はほとんどないと言ってもいいでしょう。
あえて注目すべき点といえば、昨年度の関税・外国為替等審議会関税分科会(財務省内の会議)で、何度も問題にされ、テーマとして挙げられている「金地金の密輸に対する罰則強化」のところでしょうか。
分科会議事録だけでなく、税関が「「ストップ金密輸」緊急対策」を実施していることからも、このテーマへの注目度は考えずにはいられませんが、試験の内容に対して罰則規定は大きなテーマではありませんから、これによって試験難易度がどうこうすることもないでしょう。
このあたりも、改正点が少ない分、試験内容全体のレベルを上げる可能性もありますので、悩ましいところです。
結局のところ、試験の難易度は実際の試験日にならないとわかりません。
昨年はチャンス回、あのレベルでは今年は合格できないと考えて、それ以前のレベルにターゲットを併せた勉強を進めていくのが吉というものでしょう。
あと約三か月、今が一番中だるみしやすい時期ですが、気を緩めずに頑張って勉強を続けて下さい。