天王山からポンポン山へのプチ縦走

昨日は大阪・京都の府境にあるポンポン山(678.9m)に低山登山。
基本ルートは、神峰山口か善峯寺のバス停を使うもので、約8kmの行程。
しかし、昨日は「低山でこれじゃちょっと距離がないかなー(ダイエットにならないなー)」ということで、山崎から天王山経由のプチ縦走ルートを選択。

JR山崎駅を9:15に出発し登頂開始(開始時標高は97m)。
まずは天王山へ。

天王山は言わずと知れた、本能寺の変の後、羽柴秀吉 vs 明智光秀が天下を賭けて争った山崎の戦いの古戦場。
今でも決戦となる勝負を「天王山」と呼ぶのは、この山を制した方が天下を取ることになる故事にちなむのは有名。
そのため、山頂までの道中には、山崎の決戦に関する物語の碑や戦場を見渡せる展望台が何ヵ所か。
天王山はたかだか230mなので、あっという間に登りきる。
天王山山頂は山崎城跡となっており、かつての城の縄張りが形を留めているが、石垣などはないので遺構というほどでもない。

歴史に思いを馳せるのも束の間、ポンポン山へと足を向ける。
一度、柳谷という谷地にまで下りた後、再度、登り始める。
道はひじょうによく整備されており、また、幅もあるので、とても歩きやすい。
(その割には、あまり人と出会わなかったけれども。)
斜度もそれほどきつくなく、まさに里山登山。
特筆すべきは、今回はヤマツツジが満開であったこと。
ヤマツツジのトンネルみたいになっている場所すらある。
私は知らなかったが、今回のルートは知る人ぞ知るヤマツツジの名所だとのこと。

写真を撮りながらのんびり歩いていたら、いつの間にか山頂に着く前に12時を超えていた。
少し足を早めて釈迦岳(631m)を経由し、ポンポン山の山頂に着いたのが13時。
山頂は開けており、京都盆地が一望の下に。
10名以上の登山者がおのおの食事を摂っており、私もいつもの通り、コンロでお湯を沸かして山ご飯。
と、この時にわかに雲が上空を覆い、なんと小雪が舞ってきた。
わずか5分程度であったが、いくら山上だといっても、たかだか700mもない大阪の山で、4月にもなって雪とは、と、山頂の人々はみな驚いてきた。
ちょっと気温が低そうということで、今回は裏起毛のインナーを着用し、セーターも持参していたのが功を奏した。
やっぱり、近隣でも山は油断したらいかんよね。

山頂出発は13時30分。
予定より少し遅くなったので、知らない道は不安(とくに、バスの時刻表が)ということで、元の道を戻るピストンを選択。
この頃にはすっかり天気は回復し、青空が広がっているという、なんともあわただしいお天気。
元の道といっても、結構距離があり、出発地の山崎に戻ったのが16時30分。
なんだかんだいって、7時間ほども歩いていたことになり、後で計算してみたら、往復距離は20kmほどもあったらしい。
都市部に近い低山だと油断し、登山計画が甘かったのを反省。

ただ、登りやすい山ではあったし、別ルートとして、水無瀬渓谷をたどる道、摂津峡に抜ける道など、何度も楽しめるところなようなので、また行ってみたいと思う。

JR山崎駅すぐの天王山登山口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天王山中腹の展望台より、合戦場となった地域を望む。

天王山山頂。三角点はなかったと思う。

ヤマツツジが満開

ヤマツツジのトンネル

ポンポン山山頂。この時は上空が雪雲。

ポンポン山山頂から京都方面。雪の後、あっという間に晴れあがった。