2019年1月 愛宕山に登ってきた

昨日は、京都・愛宕山に登山。
標高924 mのこの山の山頂には、火伏せ・防火の神社である全国約900社の愛宕神社の総本社である愛宕神社がある。

愛宕山にはいくつかの登山ルートがあるが、今回は、嵐山に近い清滝バス停付近(標高約100m)からのルート。
9:30頃、スタート地点には、思ったより多くの登山装備の人がいてびっくりした。
おそらく、初登山はここという人達がたくさんいるのだろう。

この山、標高は低いのだがひたすら登り、そして、木が生い茂っているので道中はあまり眺望もよくないが、まあ修行気分でえっちらおっちら登って行く。
山道の周りの樹々がけっこう折れたり、倒れたりしていて、昨年の台風の影響が見て取れた。
そんなに遅い歩みではなかったはずだが、スタートで一緒だった少年野球の子供たちの集団(今年の勝利祈願での登頂?)にはあっという間に先に行かれてしまった。
やっぱり子供たちは元気だね。
事前情報では積雪が10cmほどあるということなので、アイゼンを持っていったのだが、なかなか雪には行き当らず、結局ほぼ山頂の約200mで使っただけ。
もうちょっと本格的に雪山を楽しみたかった・・・

山頂の愛宕神社本殿に到着したのは11:45頃。
参拝の後に昼食、今回は日清のレトルト御飯「謎肉丼」。
(カップヌードルのコロチャー肉の丼御飯)
やっぱり寒いときには温かいもの、そして、お米をお腹に入れたいもの。
日清のお湯を入れるだけでごはん系ができるこのシリーズ、山に登るものとしては開発者を表彰してあげたいぐらいだ(笑)

山頂付近からは京都方面の眺望が望める。
天気が良かったので、手前の嵐山近辺から京都市街まで、さらに山頂が雪化粧に彩られた比良山系方面まで一望できた。
こういう風景は登山の苦労を一気に吹き飛ばすね。

下山は元のルートを戻ったのだが、途中で不自然にまっすぐで整っている箇所があることに気付いた。
調べてみると、かつて(昭和4年~昭和19年)ここには愛宕山鉄道鋼索線というケーブルカーの路線、それだけでなく、嵐山から清滝までは平坦線という鉄道まであったらしい。
自動車道路となっている清滝トンネルも平坦線の遺構だとのこと。
廃線時期から想像できるとおり、廃線となった理由は、戦時中(1944年)にレールを金属供出したためで、その遺構が残っているとのこと。
山に登ると、こういう鉄道遺構がけっこうあって面白い。

さて、冬山登山としては少し物足りなかった今回、次はどこに行こうか?

山頂付近の積雪約5cm
愛宕神社本殿
本殿前に飾られている旧海軍艦艇 愛宕 (重巡洋艦)の模型。
艦内神社はここから勧請されたものだったのだろう。
山頂付近からの眺望。
愛宕鉄道索道線の遺構。
入れないようにチェーンがかけられている。