東六甲を縦走

土曜日は六甲山に登ってきた。
今回は、芦屋川からロックガーデンを経由するコースと並んで人気のある、宝塚から六甲山山頂までの東六甲縦走コース。
宝塚から六甲山山頂までの登りは約15kmの縦走、下りは魚屋道を有馬温泉まで約4km下る、合計約20kmの少し長めのコースだが、今回はこれからの秋山シーズンに備えて歩いたきた。

スタート時間は8:30。
このコースの一番大変なところは、スタート地点である宝塚駅(標高約50m)から塩尾寺(標高約350m)までの約1時間だったりする。
登り始めで息の整っていない時期に、一本調子の急坂が続くからだ。
ヒーコラ歩いてお寺に到着した後、少し休憩してから山道に入る。

六甲縦走路はレースも開催されるぐらいなので、道はよく整備されており、道標もしっかりしているので初心者でも問題なく登ることができる。
(ただし、トイレは山頂付近までない。)
ただ、そもそも六甲山山頂ですらそれほど高くないので、途中の眺望はあまり期待できないのが難点。
まあ訓練だからと、軽いアップダウンを繰り返しながら歩いていると、いつの間にか岩倉山、譲葉山、岩原山(宝塚市最高峰)を通過していたらしい。
大谷乗越(10:40頃)から少し急なアップダウンの後、大平山、船坂峠(11:50頃)、水無山と抜けていく。
いずれも少しコースから外れれば山頂の標柱があるらしい(目印がないのでわからなかった)が、今回は無視して、山頂に足を進めていく。

途中で地面にゴルフボールを二つ重ねたようなオブジェクトを発見。
だれかのイタズラかなにかのオブジェかと思ったら、キノコだった。
目が覚めるほど真っ白で綺麗な形をしたキノコだったが、帰ってから調べるとシロオニタケという毒キノコらしい。
トレッキングポールで突っついてしまったが、ウチに菌糸持って帰ってないだろうな・・・?

そうして山頂に着いたのは13:00少し過ぎ。
休憩を多目にとったゆっくりペースではあったため、コースタイムより少し遅い感じだが、さすがにお腹が空いた。
天気がいいこともあり、山頂では多くの人が昼食を摂ったり、記念写真を撮ったり、景色を眺めたり。
ルートではそんなに多くの人に会わなかったので、芦屋川からの人が多かったのかもしれない。
最近は、低山ではトレイルランニングをする人が多く、ここでもとても小さなリュックのみという人も沢山。
よく山道を、あんな少量の水と食糧で走りきることができるものだと、その体力もさることながら、パッキングが下手でいつもリュックがパンパンになってしまう私は感心する。

ところで、六甲山からの景色といえば、なんとなく「神戸の街並みが見える」ように思われているが、実は六甲山山頂が開けている方向は大阪湾の東側なので、見えるのは大阪から芦屋にかけて。
神戸らしい風景が見えるのはもう少し西の六甲山ガーデンテラス、もっといえばさらに西の摩耶山だったりする。
なんで「六甲山から神戸の風景」なんて誤解が生まれたんだろう?

下界と比べて過ごしやすい気温と爽やかな風の中で昼食と休憩を摂った後、14:00に有馬温泉に向けてレッツ・ゴー!
魚屋道は縦走路ではないが、距離も短く、登山の汗を流すべく多くの人が有馬温泉に向けて下りるコースなのでさらに整備されており歩きやすい。
約1時間半(15:30頃)に有馬温泉街に到着。
前回と同じく、かんぽの宿の立ち寄り湯で今回の汗を流してフィニッシュ!

このところ続いていた夕立もなく、気持ちのいい山行であった。
低山ながら、やっぱり六甲山は手頃でいい山だ。