2021年の登り納めは筑波山

今年の登り納めは日本百名山の筑波山。
男体山(標高871m)と女体山(標高877m)からなる双耳峰で、百名山の中では最も低い。
しかし、秀麗なその山容は古くから「西の富士、東の筑波」と称され、万葉集にも詠まれている名峰だ。
東京から近いこと、登山口から山頂までケーブルカーやロープウェイがあり歩きの登山から軽いハイキングまで様々な登り方ができることから、年間220万人にも上る登山者数があるとのこと。
 
登山口は山麓にある筑波山神社(標高約220m)になる。
登山開始は8:45。
登山ルートはいくつもあるが、今回は女体山までほぼ直登となる白雲橋ルートをとることにした。
筑波山名所の奇岩、巨岩を縫うように歩く見どころが多いが、その分岩場や直登ゆえの急坂になる約2.8 kmのルートだ。
山全体が神域扱いゆえ、植林がなく自然林なので歩いていて気持ちが良い。
天気予報ではクリスマス寒波と強風のために「晴天ではあるものの相当寒くなる」とされていたが、冬装備で着込んでいたのと、登山道の樹々が風を遮ってくれたことからそれほど寒くない。
時々、キュイキュイと鳴る木鳴りが辺りの風が強いことを示していた。
 
標高710m付近の弁慶茶屋跡までは歩きやすい登山道が続くが、そこを超えると急に岩場になってくる。
しかしそこからが名前の付いた巨石が続く名所の連続。
「弁慶の七戻り」「胎内くぐり」「出船入船」とそれぞれに逸話があり信仰の対象でもある岩々だが、よくこんな形が維持できているなと感心する。
 
写真を撮りながらゆるゆると歩いて11:00、女体山山頂に登頂。
岩場の山頂に建っている神社あたりからは、晴天の下、関東平野が360度一望!
近くは霞ケ浦から鹿島灘、遠くにはうっすらとではあるが富士山や東京湾、針のように東京スカイツリーも見える。
北方は雪雲がかかっていて、晴れていたら見えていたはずの榛名山や磐梯山などの北関東の名峰が見えなかったのが少し残念。
 
最高峰は女体山だが、双耳峰であるならば、もう一方の男体山にも登らなければなるまい。
両山の鞍部でありケーブルカーの山頂駅がある御幸ヶ原(標高794m)まで下って、登り返す。
こちらにも山頂に神殿があったので、無事の両山登頂に感謝をして降りる。
 
両山に至ったのだから、ここから御幸ヶ原ルートで下りても良かったのだが、わざわざ女体山に再度登りかえして、今度はおたつ石ルートで下りる。
結果的に大回りになるが、今回はちょっとした目的がある。
私はスマホに登山アプリ「ヤマスタ」をインストールしている。
登頂した山でチェックインをすればGPSで判定されて、登頂証明スタンプがもらえるというもの。
このアプリでいま「筑波山スタンプラリー」というのをやっており、このルートじゃないと全チェックポイントを押さえることができないのだ。
※スタンプラリーの場合は山頂以外にチェックインポイントが設定される。
 
最後のポイント「つつじヶ丘」でチェックインをし、迎場コースをゆるゆると元の筑波山神社まで戻る。
神社で今年1年無事登山できたことを感謝し、また、観光案内所でスタンプラリー終了の証明+景品ゲットをしたところで14:30。
これで今回、そして、今年の山行を終了!
 
登山道凍結の可能性を考えて軽アイゼン、厳寒に備えてウルトラライトダウンや使い捨てカイロまで用意して登ったが、いずれも使うこともなく、気持ちのよい山行で、それも日本百名山の1つで登り納めできたのは僥倖だった。
来年も楽しい登山ができればいいなぁ!
 
つくばエクスプレスから見える筑波山の秀麗な山容。

つくばエクスプレスから見える筑波山の秀麗な山容。

登山口となる筑波山神社。もう正月準備。

登山口となる筑波山神社。もう正月準備。

「弁慶の七戻り」。頭上の岩が落ちてこないか、弁慶も七戻りしたと言われている。

「弁慶の七戻り」。頭上の岩が落ちてこないか、弁慶も七戻りしたと言われている。

女体山に登頂!

女体山に登頂!

女体山山頂からの絶景。

女体山山頂からの絶景。

 

女体山山頂より、富士山がうっすらと。

女体山山頂より、富士山がうっすらと。

 

男体山にも登頂!

男体山にも登頂!

 

スタンプラリー(2種)制覇記念のバッジ。

スタンプラリー(2種)制覇記念のバッジ。