ぷらっと台湾旅行 3(2日目)
台湾2日目は終日フリーだったが、どこに行くかは朝の気分で決めようと思っていた。
温泉地(露天風呂もある)である新北投や烏来か、定番の九份か、はたまた貿易の講師らしく貿易港である基隆港か。
ところが、朝起きたら分厚い雲に覆われており、今にも雨が降ってきそうな様子で、上記のいずれもちょっとなぁという天気。
それならということで、訪台のもう1つの目的地で3日目に行こうと考えてた猴硐に台鉄で行くことにした。
時刻表は台鉄のウェブサイトで検索できる。
台湾は繁体字を使うので、駅名が日本人でもわかりやすいのだが、そもそも台鉄のサイトは日本語表示もできるので、調べるのに苦労をしない。
というより、台湾では鉄道の券売機、外貨両替の機械どころかコインロッカーの液晶画面ですら日本語表示に切り替えることができる、実に日本人フレンドリーな環境。
台北駅から猴硐駅までは各駅停車で約一時間。
片道TWD56(日本円で280円程度)なので安い。
猴硐はかつて台湾有数の炭鉱の生産地で、最盛期には1,000人以上が働いていた炭鉱町だった。
今は閉山されたものの猴硐煤礦博物園區として整備され、資料館「猴硐礦工文史館」では当時の過酷な労働状況を説明している。
(英語併記だったので理解することができた。)
この資料館以外にも、炭鉱をめぐるトロッコ電車や日本統治時代に建てられた神社の跡などもあるが、天気が悪いのでそこまでは巡らず。
台鉄の駅を挟んで博物園區と逆側にあるのが、今回の目的地である猴硐猫村。
50匹を超える猫が暮らす猫村だ。
猴硐駅から村内にいたるまで、猫モチーフ。
カフェはそう名乗っていなくても、そのままで猫カフェ。
雨降りなので、水を嫌う猫は出てこないかと思ったが平然と歩いているのはなぜだろう?
私は猫が好きだが猫は私が嫌いらしく、いつも近寄ると逃げられるのだが、ここの猫たちは人馴れしているのか、逃げないどころか撫でることも無問題。
谷間にある村でありながら、また、雨にもかかわらず多くの観光客が来ていたのは、この人懐っこい猫たちがいるから。
準備のいい人は餌(チュール?)を持ってきていたが、私もそうすればよかった。
午前中は猫成分をたっぷりと吸収して、午後は台北に戻って30年前にも行った光華商場に。
この辺りは「台湾の秋葉原」と呼ばれるところで、中心にあるビル「光華数位新天地」(2008年にできたそうだ)は、PC関係の店舗がたくさんある。
周辺をぶらついたが、30年前は、正規品か海賊版かわからない怪しげな電子ガジェットやグッズが沢山あったが、今はそういうものが全く見当たらなかった。
聞いたところによると、2002年に台湾がWTOに加盟したことで、海賊版への取り締まりが厳しくなり、そういう怪しげなものはかなり駆逐されたとのこと。
そのせいか、この光華数位新天地自体が今やかなり寂れた感じになっていて、土曜午後にも関わらず、客のあまりおらず、シャッターを下ろしている店もあるぐらい。
日本でも、PCやIT関連は小規模店舗が減って大型量販店で買うのが主流になっているが、台湾もそうなのかも。
実際、隣接する電子機器製品店やサブカル系コンセプトショップのショッピングモール「三創生活園区」が大勢の人で賑わっていた。
ちなみに、この中にはバンダイによるガンダムのプラモデル店「ガンダム・ベース」がある。
(品揃えはとくに目新しいものはなかったが)
私のスマホは5年前の機種でだいぶ古く(5G回線が使えない)なっているのと、バッテリーの持ちもイマイチになっているので、両建物、および、周辺で出物がないか見てみたが、やはり円安のせいでちっとも安くない。
ほんと、円安めぇ!と言いたい。
(続く)