ぷらっと台湾旅行 4(3日目など)

台湾(台北)の定番の観光スポットにも行っとかなきゃな、ということで。
2日目の夜はおそらく台湾の夜市では一番有名であろう士林夜市に行き、でっかい鳥の唐揚げとか、胡椒餅とか食べ歩きを少々。

士林夜市


もっといろいろ食べたかったけれども、とにかくすごい人混みで、通りを押し流される感じだったのでままならず。
「汁物とかどこで食べればいいんだ?」とか「これ、うっかりしたら他人の服にくっつけちゃうかも」という懸念もあり。
聞こえてくる言葉も日本語が多かったし、外国人観光客の数で言えば京都の錦市場レベル。
面白かったのが、射的や二人麻雀(多分)で景品を取る屋台が沢山並ぶエリアがあったこと。
射的は弓、長い銃、拳銃といろんなタイプがあって、基本は風船を割っていくものだが、拳銃タイプでやたら姿勢のいい人がバスバス割っていたのは、元軍人さんなんだろか?
それはともかく、麻雀なんて店の人に勝てるんかいな。

夜市でゲームにいそしむ人たち。

夜市でゲームにいそしむ人たち。

 
3日目午前中には観光ポイントとして定番の龍山寺、中正記念堂にも。
龍山寺には朝方に寄ったが、丁度読経の時間だった模様。
本堂(?)の中だけでなく、本堂を取り囲む回廊でも多くの人が、心地よいリズムで唱和していたのが印象的だった。
名物の占いはしなかったけど、それとは別に、本堂前で何人もの人が椅子に膝立ちで木製のケタみたいなのを転がしていたのはなんだったんろう?

龍山寺境内

龍山寺境内

ちなみに朝食は寺の近くに構えていた屋台で売っていた油飯。
日本でいうおこわのようなもので、うまかった。
 
中正記念堂は前にも行ったが、やはり広いしでかい。
衛兵の交代式を見逃したのが残念。
なお、最近の観光スポット、台北101(正月に花火がぶわーっと噴き出す高層ビル)の展望台だが、実は3日目も曇天で景色を楽しめそうになかったので、これも残念ながらあきらめた。
あと観光的なことといえば、台鉄台北駅の大廳(ロビー)か。
えらく広い空間なのだが、白黒の千鳥模様の床に各国の言葉で「笑い」と書かれている(Smileとか、にこちゃんマークとか)。
そして、なぜかみんなそこに座り込んでごはんを食べているという、謎の光景が。
地元民らしき人も、スーツケースの観光客も椅子もなにもないただタイルに座ってごはんって、けっこうシュール。
もちろん私も座り込んでお昼。

台北駅ロビーで座り込んで食事する人たち。なぜかみんな黒マスに座る。

台北駅ロビーで座り込んで食事する人たち。なぜかみんな黒マスに座る。


帰りの飛行機は15:20発(現地時刻)だが、空港が混むことを想定して、13:00には台北を出た。
空港で買物をすることも考えて余裕があるつもりだったが、やはり各手続が行列で、搭乗時間ギリギリに。
時間にもよるのだろうけど、これから行く人は時間に余裕をもった帰路とするようご注意を。
 
この台湾旅行で感じたこと。
あくまでも台北近辺、また、中心地を歩いただけ感想だが、治安について危うさを感じることは無かった。
そりゃあ、場所によっては危ない裏通りはあるだろうし、夜に女性が一人歩きするのはよろしくないのだろうが、それは日本だってそうだろうし、世界全般で見ても、過度に油断しなければ旅行客にとっては安全なところだろう。
その一方で、治安ではないが、主要な地下街や地下駐車場の入口には「防空避難壕」と表示されており、このあたりが日本と事情が違う点だと感じさせられた。

地下駐車場の入り口に「防空避難所」の表示。

地下駐車場の入り口に「防空避難所」の表示。


また、日本からの旅行者にとって大きな心配事は、現地のトイレ事情だろう。
少なくとも台北は、日本人から見ても良い方だ。
下水管事情やトイレットペーパーの紙質といった事情もあって、ペーパーを便器に流すことができないところが多いが、水洗式であるので基本的には清潔。
使用済のペーパーは、個室内に置かれているごみ箱に捨てるのだが、山小屋でそういう形式に慣れている私としては無問題。
ペーパーが流せない状況は順次改善されてきている様子で、MRTの駅ではペーパー完備、かつ、便器にそのまま流せるようになっていた。
紙質は結構重要で、欧州のごわごわ紙で難儀した私としては、日本からわざわざ持って行ったペーパーを使わずに済んだのはありがたかった。
ちなみに一番きれいだったのは龍山寺のトイレ。
日本では観光地のお寺でもトイレは古く清潔でないところもあるが、龍山寺の建築様式と異なり現代的なもので、やっぱり宗教って儲かるのねと(笑)。
台北中どこにでもあるコンビニやスターバックスやファーストフード店でもきれいなトイレを借りることはできるので、困らないので安心だ。
 
マナーが(前回訪台時に比べて)かなり良くなっていること、日本語フレンドリーなことは前に書いたが、そういったことを含めて、台湾は海外旅行初心者に優しいと言えるだろう。

この2泊3日、ずっと天候が悪かった。
行こうかと思っていた場所も何か所も諦めることになったし、せっかくのフルーツ王国・台湾であるにも関わらず、曇天では食べる気になれず堪能できなかった。
これはまた行かなければならないということか。
(了)

台北101を見上げる

台北101を見上げる

旧三井物産株式会社北門倉庫。今は台北記憶倉庫として、台湾の貿易史を語る博物館。

旧三井物産株式会社北門倉庫。今は台北記憶倉庫として、台湾の貿易史を語る博物館。