30年以上ぶりの香港旅行 2日目

香港2日目は晴天。
といっても、高層建築ばかりの香港なのでビルの谷間から見える限りだが。
（智恵子なら「東京より空がない」と言いそうだ。）
でも天気予報でも晴れと言ってるので大丈夫だろう、じゃあどこに行こう？と考えていると、香港在住の友人から夕食の誘いの連絡。
食事についてはろくな事前情報も持たずに来たのでこれはありがたい。
　
地元のお店で、ピータン入り朝粥と油條（中華揚げパン）を食べながら、夕方までの予定を考える。
では日中は天気もいいことだし、ビクトリアピークに行くか！と二階建てのトラム（路面電車）に乗る。
香港随一の観光名所なのに、前回は行かなかった所。
有名すぎるので、どんなところか今さら書く必要はないだろう。
山頂からの夜景で有名なところなので、午前中なら空いているだろうと思うと大間違い。
様々な人種の観光客で、ケーブルカー「ピークトラム」の山麓駅では乗車までにそれなりに待つことになるので要注意だ。
また、山頂駅といってもぜんぜん頂上ではないのも注意点。
頂上に行こうするなら、それなりに急な坂を登らなければいけない。（舗装道と山道がある）
私は山裾を周回する盧吉道・夏力道から頂上への山道に入ったが、盧吉道・夏力道を歩いていると、後ろから走って来る高校生らしい人達が続々と。
マラソン大会でもやってるのかな？と思ってたら行く手に「24 HOUR RACE」というゲートと簡易テントの群れ。
え？高校生が24時間耐久マラソン？それにしては元気だし・・・と謎だったが、結局あれはなんだったんだろう？
でもさすが香港というべきか、学生さんの人種が多種多様で、文化共生の見本だなぁと感じたり。
ちなみに頂上といっても、ビクトリアピーク（太平山）の真の頂上は通信施設などがあって立入禁止。
一般人が行けるのは「Victoria Peak Pavillion」という公園までだと思われる。
ただしここから見えるのは香港島の南側の海。
よく写真で見る景色は、有名な香港島と九龍半島の摩天楼はここからは見ることができない。
そっちはピークトラム山頂駅付近、具体的にはピーク・タワー（凌霄閣）からということになる。
これから行こうという人は、これを踏まえて上まで行くかどうか決めよう（笑）
ピーク・タワーからの景色は写真通りの風景と言えばそうなのだが、やっぱり自分の目で見るとそのパノラマ感は大きく違う。
やっぱりここは来て良かった。
　
ビクトリアピークに上がった目的は頂上だけでなくもう1つあった。
それは山頂駅前のピーク・ギャレリアにある「モノポリードリーム（大富翁夢想世界）」。
世界的に有名なボードゲーム「Monopoly」のテーマパーク。
ボードゲームファンとしては行かねば！と思っていたのだが、当日はメンテナンスのために休館。
残念だがしょうがないので、モノポリーおじさんの像の写真だけ撮影して下山（もちろんピークトラムで）。
　
午後は中環の8番埠頭にある「香港海事博物館」に。
ここは香港を中心とした中国の海上運送の歴史と現在を展示している博物館。
解説は中国語と英語のみで日本語のものはないが、Googleのカメラ翻訳があれば大丈夫。
便利な時代になったもんだね。
C Deck（最下層）は中国の海上運送の歴史ゾーン。
中国の歴代王朝がどういった冒険をし交易経路を築いてきたか、また、いかに海賊に手を焼いて対策をしてきたかを展示。
また個人の業績としては、明代にアフリカまで航海した鄭和の業績、浄瑠璃「国性爺合戦」の主人公である英雄・鄭成功、日清戦争の講和条約・下関条約での清側の代表・李鴻章などの業績を紹介している。
B Deck（中層）は香港の近代から現在の海上運送についての展示ゾーン。
様々な種類の船の説明、香港の港湾の発展の歴史や港湾設備などの説明など、貿易に興味がある人にとっては楽しすぎる場所。
コンテナを模したプレイコーナーには、船にバランスよくコンテナを積むゲームがあったり、楽しませる工夫も。
日本は海に囲まれているのにこういう博物館があんまりないよなぁと思う。
名古屋や神戸の「海洋博物館」がもっと内容を充実させてくれればいいのに。
または、東京の「船の科学館」が再開してくれればいいのに。
A Deck（最上層）は、海の生物と環境ゾーン。
ここはあまり興味がないのでパス（笑）
　
じっくり見ているともう夕方近くで、約束した夕食の時間。
その友人と会うのは12年ぶりだが、有人の奥様、さらにその友人夫婦とともに話が弾む。
様々な興味深い現地事情を聞くことができ、講義で話せるネタがたくさんできた。
大皿料理は1人では注文できないが、大勢いるならそれができる。
河岸を変えて入ったスイーツの店とともに、とてもおいしゅうございました。
料理の写真を撮り忘れたのが残念！

＜3日目に続く＞