貿易をペーパークラフトで楽しむ 2024

8月も中頃となると、学校の夏休みも残り1/3しかありません。
課題に自由研究、自由工作が出されているのならば、そろそろ動き始めなければならない時期じゃないかと思うのですが、その題材にペーパークラフトはいかがでしょうか。
最近のペーパークラフトはかなり出来が良いものが増えており、子供だけでなく、大人も楽しめる本格的なものもあります。
(コロナ禍の頃に家で楽しめる趣味として、大人にも人気が広がったらしいですね。)
ペーパークラフトの中でも、このサイトにふさわしく「貿易に関係するペーパークラフト」をご紹介いたします。
様々な企業や団体さんがウェブサイトで公開しているものです。

まずは、運送手段です。

  • 日本郵船 ペーパークラフト
    日本郵船博物館 ペーパークラフト
    日本郵船所属の1/800 コンテナ船、LNG船、自動車運搬船、客船のペーパークラフトです。
    コンテナ船のコンテナは17列分あって、置く場所を自由に選べますし、自動車運搬船は積載前の車列まで再現しています。
    2つリンクがありますが、ほぼ同じものです。
  • 商船三井 ペーパークラフト
    商船三井のウェブサイト内「乗り越えよう、COVID-19」コーナー内にあります。「おうちで過ごそう」ということで、商船三井所属の自動車運搬船、LNG船、ONE所属のコンテナ船があります。
  • JALペーパークラフト 「Airbus A350」「Boeing 787」
    JALの主力機であるボーイング787で、航空機のカーブをうまく表現しています。
    惜しむらくは貨物機ではなく、旅客機だということですが、旅客機にも一般貨物は搭載しますのでいいでしょう。
  • ANAオリジナルペーパークラフト
    3D紙飛行機
    「現在使用されている飛行機」コーナーにエアバスの総2階建機(カラーリング3種類)、「懐かしい飛行機」コーナーにボーイング787-8(カラーリング2種)があります。
    こちらも航空機のカーブをうまく表現していますが、完成後のクオリティーはこちらの方が上の気がします。
    「空港ではたらく車」
    ULD(貨物搭載機材)を運ぶ、トーイング・トラクター、貨物を積むためのハイリフト・ローダー社があります。
    ULDはコンテナタイプが載っていますので、上記の飛行機とともに並べれば、空港のジオラマにできるかも?
  • キャノンペーパークラフト「乗物 > 航空機」
    ボーイングやエアバスの様々な機種が、様々な航空会社のカラーリングで公開されている他、航空機の元祖である「ライトフライヤー号」、大西洋単独横断のリンドバーグの「スピリット・オブ・セントルイス号」もあります。
    上記のJALやANAのものは、ここでも紹介されています。
    同様に船舶のコーナーもありますが、帆船はあるものの、現代の貨物船がないのが残念です。
  • 京都府「おうちで「みなとの見学会」(ペーパークラフト)」
    ガントリークレーン、コンテナ、トレーラー、建物(上屋)があります。
    いずれも京都・舞鶴港をモデルにしており、上屋は京都舞鶴港うみとびら(北棟・南棟)です。
    港湾で作業する船まで作れば、結構立派な舞鶴港のジオラマになります。

次に税関関係です。
各税関が工夫してペーパークラフトを公表しています。

  • 税関イメージキャラクター「カスタム君」
    まあ、知らない人は全く知らないのと、造形も「うーん」という感じですが。
  • 東京税関 監視艇「あさひ」
    東京税関所属の監視艇です。
    完成クオリティーは神戸税関のものの方が上ですが、他の素材と組み合わせてジオラマにするならこの程度がいいかもしれません。
  • 横浜税関「カスタム君素材」
    サイコロ・ペーパークラフトのコーナーに、簡単な造形ではありますが、税関パトロールカーが数パターン。
    カスタム君柄のサイコロがありますが、ペーパークラフトというほどのことはないかも。
  • 旧新潟税関庁舎
    安政5年に開国した5港のうち、新潟に設けられた運上所(後に税関に改称)の建物です。
    建物は明治2年に建てられ、現在は国の重要文化財です。
  • 神戸税関 作ってみよう!ペーパークラフト!
    神戸税関本関庁舎と、監視艇「こうべ」のペーパークラフトがあります。
    神戸税関本館庁舎は昭和2年(1927年)に建造された名建築で、映画撮影に何度も使われていますが、うまくその造形を表現できています。
    一方、監視艇「こうべ」は小型艇ですが、細かいところまでかなりうまく出来ていると思います。
  • 門司税関 ペーパークラフト
    旧門司税関と、監視艇「げんかい」のペーパークラフトがあります。
    旧門司税関は明治45年(1912年)に煉瓦造り瓦葺2階建構造で建設され、昭和初期まで使用されていたもので、現在は門司港レトロ地区を代表する建築物の1つです。一方、監視艇「げんかい」は現在の門司税関に所属する監視艇です。
    基本は東京税関の監視艇と同じです。

ジオラマレベルになるこんなのも面白いと思います。

  • (一社)日本鉄鋼連盟
    ジオラマ「街のように大きな製鉄所」鉄鉱石を運ぶ大型船
    「~製鉄所」は製鉄所+それ係る施設を表したもので、完成すると鉄鉱石運搬船や鉄鋼製品運搬用といった貿易の現場を含めた製鉄所ジオラマです。
    「~大型船」はそのものズバリ、鉄鉱石運搬船です。
  • 小名浜港東港地区
    福井県庁土木企画課のウェブサイト内、「福島県土木構造物・建築物ペーパークラフト」にあります。
    いわき市にある貿易港のジオラマです。
  • 飛び出す福井港
    福井港振興協会により、組み立てると福井港の模型になるものです。
    縮尺についてはご勘弁を。
  • 空港ジオラマ用ペーパークラフト
    個人サイトで、空港の各種建物や特殊車両のペーパークラフトが公開されています。全てを組み合わせたら大きな空港ジオラマができあがります。

けっこうあると思いませんか?
これらのペーパークラフトは、ご自宅のプリンターで型紙を印刷して作るものです。
その際にキモになるのは型紙の強度とインク乗りですが、最近は家電量販店に「ペーパークラフト用紙」が売られています。
家族でワイワイいいながら作ってみるのはどうでしょう。(I)