貿易の知識を児童書で?
私の小学生時代、学級文庫や学校図書館には学研の「まんがひみつシリーズ」が並んでいました。
特定テーマについて、図鑑を漫画化するような形でわかりやすく説明するもので、皆さんの中にも親しまれた方が多いのではないでしょうか。
その派生シリーズとして2001年より「まんがでよくわかるシリーズ」が刊行されています。
これは企業や団体のタイアップのもとで製作されているもので、原則的には非売品ですが、公共図書館や小学校の図書室に無償配布されていたりしています。
また、タイアップ企業・団体がPR用の配布することもあります。
私は以前、「船員さんのひみつ」(協力企業・団体:J-CREWプロジェクト〜やっぱり海が好き〜)を頂いたことがあります。
児童向きの本と侮るなかれ。
専門の企業・団体が関わっているため、かなり深い内容まで説明されています。
貿易の世界というのは幅広いこともあり、テキスト的な本では貿易実務として直接必要としない部分は軽い説明しかされていないことも結構あります。
例えば「船舶」の運航や、「港湾」の仕組みがそうですし、それこそ貿易取引の主要プレイヤーである「総合商社」にしても具体的な仕事内容となると「貿易実務」という業務部分だけです。
しかし、そういう部分についてそれなりでも知っていることで、貿易実務そのものの理解をしやすくなったり、業務上のひらめきに繋がることは珍しくありません。
とはいえ、深いところまで勉強するのも大変ですから、こういう児童向けの本で手っ取り早く、それなりの知識を得るのも悪くないと思います。
(「いまさら聞けない」という基本的すぎる話もありますし。)
上述のように、このシリーズは本としては非売品ですので入手が難しいのですが、一部についてウェブで無料公開されています。
とくに貿易に関係が深いものとして、下のものがあります。
・総合商社のひみつ(協力:住友商事)
・港のひみつ(協力:21世紀みなとづくり推進実行委員会)
・船員さんのひみつ(協力:J-CREWプロジェクト〜やっぱり海が好き〜)
他にも、貿易でよく取引される特定の品物を取り上げたものもありますし、税金や年金のような社会的なテーマもいろいろあって面白いシリーズです。
この冬の年末年始はけっこう長い休暇期間になりますし、かといって、休暇中に難しい本・堅苦しい本は読みたくないという方はいかがでしょうか。
・学研「まんがでよくわかるシリーズ」