商船三井ミュージアム ふねしる(あちこち見学編)

一昨日(7月19日)にATC(大阪市住之江区)にオープンしたばかりの「商船三井ミュージアム ふねしる」に行ってきました。
海運大手 商船三井による海運の役割や仕事を紹介するものです。
 
ミュージアム内は、商船三井グループの船舶模型や大型シアターがある「1.海運を知る」、色んな職種を紹介する「2.仕事を知る」、同社グループの歴史と最新技術を紹介する「3.商船三井グループを知る」の3つで構成されています。
同社グループには客船部門もあるので、貨物船、客船ともに紹介されています。
航空会社のミュージアムでは主に旅客部門を取り上げていることがほとんどなのですが、ここでは客船よりも貨物船の方が大きく取り上げられています。
そのため「仕事を知る」のコーナーでは、操船シミュレーターだけでなく、ガントリークレーンのシミュレーターや機関士としてのゲームがあります。
もちろん子供向けではありますが、日本船社の船員の95%が外国人になってしまっている現在、将来の船員となってもらうために興味を持ってもらうのはいいことだと思います。
※ちなみに、私はガントリークレーンのシミュレーターではBランクでした。
こういうミュージアムでのお約束である制服を着ての写真撮影コーナーも。
グリーンバックのスクリーンの前に立ち、いくつかの船種や操舵室といった場所にいる体での写真を撮ることができます。
この写真はQRコードでダウンロードできるようになっています。
船長のジャケットと帽子で撮影できますので、カッコイイ写真を撮りたいなら白い開襟シャツを着ていった方がいいかも。
他には、「港」や「海を渡って運ばれてきたもの」をイメージしたカフェ、ミュージアムグッズの売店もあります。
 
けっこう面白かったのですが、惜しむらくはその規模。
すぐ近くにフェリー・さんふらわあ(商船三井グループ)の乗船口があるので、その待ち時間をここで過ごすぐらいなら良いのですが、わざわざここに見に来るには規模が小さすぎ、展示内容ももうちょっと充実させてくれたほうがいいかな、と。
ミュージアムグッズの売店での滞在を含めて1時間いることができるかどうかというのは入場料900円(日曜)に対してはコスパが悪いなあと思います。
(カフェ、売店は無料エリア)
 
ATCの一角という広さの制約はあるものの、私がプロデュースするなら例えば、商船三井が「名誉船長」とした故・柳原良平氏のアートスペースを設けますね。
同社ウェブサイトには「柳原名誉船長ミュージアム」がありますが、企業サイトには一般の方はそう来ないでしょうから、こういったミュージアムで紹介(それこそ原画ではなくレプリカでも可)したほうがよいと思います。
他には、船の巨大さを実感できるような展示であるとか、船員の仕事場や居室といった日常生活が見えるような展示、操舵室から見た同社就航地や海上からの風景の大きく鮮明な映像を見ることができるシアターなどもあればもっと楽しめるのですが。
そもそも、船員になるにはどういうルートがあるのかという紹介がないのがもったいないですね。
イベントとしては、船舶のペーパークラフト作成教室とか、好きな船の画像を組み合わせてカレンダーやノートを作ってみるみたいなのもありかなと。
なお、船舶のぺーパークラフトは、同社サイトに公開されています。
 
まあできたばかりですし、今後の展開に期待したいところですね。

なお、お土産に船型ぬいぐるみのティッシュボックスを買いました。

チラシ&期間限定のオープン記念入場券

チラシ&期間限定のオープン記念入場券

コンテナ船&自動車運搬船のジオラマ

コンテナ船&自動車運搬船のジオラマ

大画面の操船シミュレーター

大画面の操船シミュレーター

機関士体験ゲーム

機関士体験ゲーム

船長服でAR撮影

船長服でAR撮影

おみやげの船型ぬいぐるみティッシュボックス

おみやげの船型ぬいぐるみティッシュボックス