(補足) 第14〜16講 運賃の種類の優先順位

重量運賃(Weight Charge)の算出において、運賃種類の適用優先順位の原則は下の通りです。

 SCR > Class Rates > GCR

これに加えて、Class RatesのReduction対象の物品について、算出したRateとGCRを比較するとGCRの方が低いレートになった場合には、GCRを使うことについても本講座のオンラインコンテンツで説明した通りです。
※「shall apply」とされている場合は「使わなければならない」、「can apply」とされている場合は「使ってもよい」と少し違いがありますが、試験では答えを選択する形なので「低い方使うこと」が前提になっています。

こういった優先順位については、TACT Rules 3.3 PRECEDENCE OF RATES AND CHARGES の項にて示されています。

本講座のオンラインコンテンツではここまでしか説明していませんが、この項にはもう1つ、下のルールが示されています。

When the General cargo rate applicable to the consignment is lower than the Specific commodity rate, such lower rate can be applied except where the Specific commodity rate has been established for items covered by a Class rate.

これを簡単に説明すると、
 1.(前半)SCRのRateよりもGCRのRateの方が低いならば、GCRを適用をしてもよい。
 2.(後半)ただし、Class Rate適用品目である場合を除く。
ということになります。

SCRは基本的にはGCRよりもRateが低くなる傾向にありますが、高くなることがあります。
例えば、SCRではWeight Levelによる運賃逓減が示されていないのに、GCRではそれがあり、結果的にGCRで計算したほうが安くなる場合です。

これまでの試験では一度、それも旧形式の試験でしか出題されたことがないものですが、一応、気をつけておいていただければと思います。