各講 補足説明・テスト対策

第8講

<テキスト>

第8講では、航空運送にかかる時間、いわゆる飛行時間の計算方法について学習しました。

時差の計算は、旅行や出張される際に、また、海外取引をされる方は先方に電話をする際に時間を気にして、結構普通にされていることだと思います。
そういった場合は、その1時点の換算だけで構いませんが、飛行時間の計算では、出発時と到着時の2時点で計算し、その間の時間を計算することになります。
これは、最近インターネット上でもある世界時計では出来ません。

計算方法は、テキストにあるとおり、一度GMTに換算して差を出す方法が1つです。
別の方法としては、現地時間同士で差を出し、その後に、GMTからの乖離を加味するというやり方もあります。
どちらでもやりやすい方法でよいと思いますが、1日以上かかる場合には24時間分を足すことを忘れないようにしましょう。

また、日本人にはなじみの薄い夏時間ですが、世界の多くの国で採用されています。
いつからいつまでが夏時間適用期間なのかというのは、国毎で違い、また、毎年変わることが多いので、今回、テキストで出した夏時間の一覧表を覚えることに意味はありません。
その都市が夏時間に入っているかどうかを丁寧に探していく必要があるわけですが、1国に複数のTime Zoneがある場合には特に注意しましょう。

□第8講は、I
IATAからのTEXTBOOKでは下の部分に該当します。
「Module3 WORLD GEOGRAPHY」のSection3

ただ、このModule は持込み資料である OAG中の「International Time Culculator」の使い方についてのものです。
インターネット講座の内容を理解さえしていれば特段、TEXTBOOKを読み込む必要はありません。
ざっと目を通すぐらいで十分でしょう。

<確認テスト>

時差を勘案して、航空運送にかかる運送時間を計算する問題が主になりました。

ここしばらく続いた運送スケジュールの組立に比べると、あまりややこしくありません。
しかし、これまでの受講生の皆さんの得点実績を見ると、意外と苦手とされる方が多いのがこの講です。
1時間が60分であることの計算のしづらさ、日を跨いだ時に複雑になってしまうといった点がその理由と思います。
落ち着いて計算しましょう。

Time Culculatorは、OAG に掲載されていますので、試験では持込資料から探すことになります。
ただし、米国、カナダのように Time Zone と都市の関係を覚えなければいけない場合については OAG には掲載されていません。
地方を暗記する以外に調べる方法はないのでしょうか?

Australia は以前は問題文に州Code が記載されていたので Summer Timeを調べることができたのですが、前回試験からは記載されなくなってしまいました。
といっても、ディプロマ試験は英和辞書持込可ですから、都市名を引けばたいていは州名が出てきます。
州名がわかればSummer Timeは調べられます。

問題は、USAとCanadaです。
昔は「辞書持込可」なのを利用して、地図問題やこの時差の問題のために、地図付の辞書を買ったり、色々と書き込みした辞書を持ち込んでいたという話を聞きます。
でも今は、試験開始前に辞書の地図は使わないようにと注意されてしまいますから、その手は使えません。
こればっかりは覚えるしかありません、と言いたいところですが、試験の持込み資料は書き込みがされていてもOKです。
OAG や TACT のメモ欄(白紙ページ)に必要な情報を書き込んだり、「作りこみ」をしておけば大丈夫でしょう。

なお、ディプロマ試験では、夏時間の切り替え時期を狙う問題が多くなっています。
片方だけが夏時間に突入している場合にはとくに注意しましょう。

 

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