各講 補足説明・テスト対策

第11講

<テキスト>

第11講では、航空運送できる貨物について学びました。

本講で出てくる「Ready for Carriage」は航空運送で大切な概念です。
荷主(Shipper)へはあらかじめこのルールに従って指示を出しておかないと、何度も手戻りになって無駄な時間を費やす可能性があります。
なお、貨物の取扱指示は、荷主からの貨物船積み(搭載)の指示書である、Shipping Instruction(S/I、後半で出てきます)に記載してもらうことになります。

また、危険物の運送については、IATAでも危険物運送については特別にディプロマを設定しているほど特殊な分野です。
皆様が受験されるものは、入口部分だと言えます。
気をつけるべきは、「隠れた危険物(Hidden Dangerous Goods)です。
「こんなものが?」と思うようなものが該当しますので、事例からどういうものが「あたりそうか」を考えていくしかありません。

第1講で、IATA貨物代理店の認定要件として、ディプロマ有資格者がいることと説明しましたが、基礎コース資格者2名とともに、危険物コース資格者も2名必要です。
(上級コース資格者は要件になっていません)
ご関心のある方は、次は、危険物コース受験を目指してはいかがでしょうか。

□第11講は、IATAからのTEXTBOOKでは下の部分に該当します。
「Module2 THE AIR CARGO AGENCY」のLesson3、4
「Module7 AIR CARGO ACCEPTANCE」

別冊資料集では、インターネット講座の内容に加えて、下記について追加説明を掲載しています。
・「READY FOR CARRIAGE」に係る追加説明
・「貨物の運送制限」に係る追加説明
・「危険物運送」に係る追加説明
・運送に係る指示

貨物の航空運送の引受けの要否を判断する重要なポイントになります。
これまでのディプロマ試験では様々なポイントで出題されていますし、得点配分がかなりに高いパートです。

持込み資料である TACT から探すのも大事ですが、TACTには掲載されていない内容もあります。
実際に、危険物運送に係る追加説明については、ラベルの意味を問う問題も出題されました。
持込み資料の「作りこみ」がひじょうに大事なパートです。
別冊資料集を横にきちんと目を通しておいて下さい。

<確認テスト>

危険物運送を中心とした、航空運送が可能な貨物についての問題でした。

テキスト・パートでも述べましたが、この講の問題を解くには、持込み資料を「作りこんだ」ものを駆使することが大事です。
また、当講座のものだけでなく、IATAテキストに掲載されている練習問題にチャレンジしてみて下さい。

この分野では、どういったラベルが必要なのか、どのような取扱い注意ポイントがあるのかを問われる問題が主になります。
ラベルでは「Smolked Salmon」や「Smolked ham」など「PERISHABLE」ラベルが必要であるとする問題の頻度が高い気がします。

IATAテキストの練習問題では、「Smolked Salmon」以外に「uncut diamond(未切削のダイヤモンド)」と「Live Tropical Fish(生きた熱帯魚)」に必要なラベルを問うものが挙げられています。
この2つはちょっと難しいものです。
前者の「uncut diamond」は「Valuable Cargo(貴重品)」を示すラベルは必要がないというひっかけ問題です。
後者の「Live Tropical Fish」は、「LIVE ANIMALS」のラベルは判りますが、解答例では、さらに「THIS WAY UP(天地無用)」のラベルも必要としています。
これをすんなり解答できる人がいないでしょう。

危険物の CLASS、DIVISION を答えさせる問題については、TACT に記載がありますので問題はないでしょう。
一方「隠れた危険物(Hidden Dangeous Goods)」はテキストにもある通り、覚えるしかありません。
講座の参考資料を持込み資料の「作りこみ」に盛り込むのは有効ですが、そこに挙げられているものが全てでもありません。
物品の性質からカンを働かせることができるように、覚えるためのクイズ問題を出題するゲームも用意しています。
繰り返し練習をして下さい。
http://www.globalbizgate.com/lpd/ac01/game.html#hdgoods 

 

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