各講 補足説明・テスト対策

第13講

<テキスト>

第13講では、単位の端数処理(Round Off)と容積重量(Volume Weight)について学びました。

Round Offは、後半パートでは必ず出てくるもので、重量、長さの処理方法については覚えなくてはなりません。
通貨は、1単位のものは問題ないでしょうが、5単位のものはややこしいですから、練習を積みましょう。

容積重量(Volume Weight)も初めての人にはなじみのないものでしょう。
(容積重量の考え方は、航空運送での運賃計算だけでなく、海上運送での運賃計算でも一部使われています。)

航空運送における容積重量は、現在のところは本オンライン講座の通り、1kg=6000cm3として計算されています。
航空会社各社はこれを1kg=5000cm3にしたいようです。
(FEDEX や DHL などの一部運送業者では1kg=5000cm3としています。)
これは実質的に値上げとなります。
そのため、航空フォワーダー業界が猛烈に反対しており、当分は変わることはないと思います。

ディプロマ試験でも、皆様のお手元に届いた TEXTBOOK や TACT では1kg=6000cm3と記載されています。
受験者はこれらを使って解答するわけですから、とくに問題上で指定されていないならば、変更を気にする必要はありません。

□第13講〜第20講は、
IATAからのTEXTBOOKでは下の部分に該当します。
「Module10 AIR CARGO RATES AND CHARGES」

このうち第13講は、Section1〜4 に該当します。
しかし、このオンライン講座の内容で十分にカバーしており、特段、TEXTBOOKを見なくとも大丈夫です。

<確認テスト>

度量衡単位のRound Offと容積重量(Volume Weight)の算出、また、通貨単位のRound Offについての問題でした。
ディプロマ試験においても、Round Offをさせる問題が数問出題されました。
それだけでなく、この度量衡、通貨のRound Off、容積重量(Volume Weight)と実重量(Total Gross Weight)の比較は、運賃計算全般に渡って行わなければなりません。
その意味で、特に重要なパートといえます。

この講の内容で少し注意していただきたい、過去の試験で頻出の点があります。
それは、Volume Weightを算出する際の Round Off です。
重量についてのRound Off は、kgで0.5kg単位、lbで1lb単位で行いますから、少数点第2位まで算出したもので行なえばいいことになります。

しかしながら、TEXTBOOKのSection 3.2.では、小数点第3位(UP TO THREE DICIMAL PLACES)まで算出してからRound Offすると記載されています。
実際には小数点第3位まで算出することに意味はないのですが、試験において「第何位まで計算したものでRound Offするか?」という問題が出題されています。
この場合、TEXTBOOKに対応して解答するしかありませんので、それに従って下さい。

 

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