各講 補足説明・テスト対策

第14講

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GCR は運賃計算の基礎的なものになりますから、ここをしっかり理解しておかないと、後に出てくる SCR や CLASS RATES についても理解しづらくなります。
「みなし重量」の考え方を含めて、理解を深めていってください。

とくに「みなし重量」については、運賃逓減率によって、その Weight Break Point がずいぶん変わります。
逓減率が高い(重くなるに従って安くなる率が高い)路線だと、かなり低い重量でも次の Weight Level としたほうが安くなる場合があります。
勝手に「この程度なら大丈夫だろう」という見切りをつけずに、「一応、計算してみるか」ぐらいの気持ちで毎回チェックしたほうがよいでしょう。

ところで、基礎コースで出てくる運賃率表(Tariff Rates Table)は、Airport to Airport のものとなっています。
これは「Through運賃」と言われており、この間であらかじめ運賃率が設定されているものです。

ところが、世界の全ての空港間でこの「Through運賃」が設定されているわけではありません。
中小の空港間では、あらかじめ決められた運賃計算ベースとルールに従って、運賃を組み立てていきます。
これは「Contsruction運賃」と呼ばれます(会社によっては違う呼び方をするようです。)
基礎コース試験の範疇ではなく、上級コース試験の範疇です。

しかし、一部だけ出題されるものがあり、それは、TACT Rules3.4.Minimum Chargeです。
これは、出発国ごとに到着国が属するAreaで示されているものを探せばいいというものです。
(もともとは、City To City のTariff Rateもここから作られています。)
試験で出題されたときはチャンス問題といってもいいので、該当ページ(P49〜)に目を通して感覚を付けておいて下さい。

□第14講は、IATAからのTEXTBOOKでは下の部分に該当します。
「Module10 AIR CARGO RATES AND CHARGES」Section5〜8

また、as取りの部分はSection11 に該当します。
しかし、このオンライン講座の内容で十分にカバーしており、特段、TEXTBOOKを見なくとも大丈夫です。

<確認テスト>

運賃表(Tariff Rate Table)の見方と、一般貨物運賃率(GCR)についての問題でした。

運賃率には、この講のGCRだけでなく、次講以降で説明するSCRやClass Ratesがあります。
どの運賃率種類を使うかは、商品名(Commodity)や路線(Routing)を見て、自分で判断しなくてはいけません。

GCR に限らず、運賃計算で気をつけなければならないものは、下の3つです。
(1)Chargeable Weight は、Total Gross Weight と Volume Weight のどちらが適用になるか。
(2)最低運賃が適用されるものとならないか
(3)みなし重量(as取り)をした方とどちらが安くなるかということです。
GCR については、これさえ気をつければ、そう難しいものではないでしょう。

 

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