各講 補足説明・テスト対策

第18講

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第18講は、前講に引続き、これまで学習された運賃率を用いた航空運賃計算に関する演習でした。
とくに、Class Rates を使ったものと、様々な要素を用いた総合的な問題でした。

航空運賃計算で気をつけるべき要素をもう一度整理すると
(1)Total Gross Weight と Volume Weight でどちらが上か
(2)as取りした場合も考えて、Chargeable Weight はいくらか
(3)適用される Rate種類はどれになるか
(4)Minimum Charge が適用されるものでないか
(5)Exceptions の事例にあてはまらないか
(6)特定の航空会社に適用されるものにあたらないか
といったところです。

もちろん、Weight計算時の寸法、重量についての Round Off、Rate計算時の重量単価についての Round Off、総額計算をした時の Round Off についても忘れてはいけません。
通貨単位の Round Off は2回必要となるので注意しましょう。

<確認テスト>

今回も Air Waybill の運賃計算部分を用いての運賃計算演習問題でした。

運賃計算は、ディプロマ試験の後半部分の大きなテーマとなります。
実際の試験では、本オンライン講座のように問題ごとにTariff Rate Tableが提示されるのではなく、試験会場に持ち込みできるTACTから該当するものを探すことになります。

既に説明したとおり、これらの運賃計算問題では、どの運賃率種別を使うかは示されていませんから自分で判断する必要があります。
これまでのディプロマ試験では、Class Rates適用かと見せかけて SCR適用となる問題、Class Rates で一方向のみに適用されるものであえて逆方向の Routing としているものといった、引っかけ問題がよく出ます。

また、この確認テストでも出題していますが、運送に使う航空会社を指定している場合も注意して下さい。
航空会社を指定しておいて、実はそれは関係ないという引っかけ問題(というか、惑わせる問題)の出題もありえます。

あと、通貨単位について「簡単だから」と結構軽視されておられる方がおられるのではないでしょうか。
たしかに簡単なのですが、過去のディプロマ試験では、解答の選択肢に「同じ数字で通貨単位だけが違う」という問題がよく出題されます。
そのため、運賃計算を厳密にしなくとも途中で「答えがわかってしまう」というものもあります。
通貨単位に注意をすることは、時間の節約にもなるということを覚えておいて下さい。
 

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