2015年12月の貿易実務検定までの小目標設定

昨日の貿易実務検定を受検された皆様、お疲れ様でした。
これまで勉強に勤しまれた方にはきっとよい成果が出ていると思います。

受験された方の中には「さらに上の級を目指そう」とお考えの方も大勢おられると思います。
しかしここで問題となるのは、次回試験日までの長さです。
10月試験はC級のみですので、12月試験まで5ヶ月もあります。
5ヶ月というと、ずっと勉強するのはちょっと精神的にしんどい、しかし勉強を中断すると7月試験のために勉強した内容まで忘れてしまいそう、と悩ましいモヤモヤすることもあるかもしれません。
そこでオススメするのが、12月試験を大目標として、途中にいくつか小目標を持ってくることです。

私がお勧めするのは、ともに10月下旬に実施される銀行業務検定(外国為替分野)と、安全保障輸出管理実務能力認定(STC)です。

まず、銀行業務検定ですが、10月試験は3級のみ実施され、今年の試験日は10月25日(日)実施です。
貿易取引においては銀行が重要な役割を担っていることは言うまでもありません。
この検定の外国為替分野は、まさにその貿易に関係する内容、貿易決済や為替相場に関するものがほとんどです。
また、L/Cや手形の買取依頼書など、貿易実務検定で出題される書類の読取り問題も出されます。
銀行視点の内容ではありますが、それがゆえに書類のチェックポイントやその理由が明確になることは大きなメリットです。
本検定向けの勉強は十分に貿易実務検定で上の級を目指すのに役立つといえるでしょう。
(そもそも、貿易実務検定の主催者の片山先生は銀行出身ですし。)

そして、安全保障輸出管理実務能力認定(STC)ですが、試験日は10月22日(木)です。
10月試験はAssociateとAdvancedの2レベルで実施されます。
この試験は、外為法、とくに、輸出貿易管理令に特化した内容のものです。
貿易実務検定では、外為法についてはあまり出題されないので、上述の銀行業務検定ほど貿易実務検定に役立つ試験とは言えません。
しかし、輸出に関係する業務に就かれる方には必要な知識ですので、貿易実務検定の周辺を固めるサイド学習とするのは悪くないと思います。
(STC試験では、シチュエーション問題が多く出るので、過去問を解きながら「ああ、そういう状況もあるのか」と気付くのも気分転換になります。)
今からですと、Associateレベルだけでなく、Advancedレベルまで目指してよいのではないでしょうか。

今年は両試験の日程があまりにも近いので、片方だけでもいいかと思いますが、欲張って両方目指してもいいと思います。
とにかく大事なのは、勉強の習慣を途切れさせないようにすることですね。