第53回通関士試験 税関からの案内発表

財務省関税局(税関)より、令和最初の通関士試験である第53回通関士試験についての案内が行われています。
試験会場の発表は順次行われていましたが、最終更新日5月31日付で日程の発表の行われ、日程と試験会場の情報が出揃いました。

試験関連の日程は下のとおりです。
 試験実施官報公告:令和元年7月1日
 受験申込受付開始:令和元年7月22日
 受験申込受付締切:令和元年8月5日
 試験実施    :令和元年10月6日
 合格発表    :令和元年11月下旬

昨年度は10月第二日曜日だったのでなにか思惑があるのかと想像されましたが(結局なにもなかった)、今年度は例年通りの10月第一日曜日です。
試験会場の含めて、詳細はこちらをご覧ください。

今回は日程と試験会場が発表されただけですが、実はこの日に税関ホームページで通関士試験についての発表があったことに少し驚きました。
というのも、例年、通関士試験に関する正式な発表は7月1日にあるもので、今年度のように日程はおろか、試験会場の小出し情報すらなかったためです。
そして、過去にそれより前に何らかの発表があった回では試験に大きな変更があったためです。
例えば、記述式だったものが全てマークシート式になった回がそうですが、受験者が準備するにあたって時間を要すると判断される場合にこういう事前発表があるようです。
得点配分の変更があった回、試験時間が少し長くなった回に事前発表がなかったのは、受験生の準備に影響が小さいと判断されたのかもしれません。

では、今回はなにを主眼に発表があったのかというと、これが拍子抜けでした。
案内によると、試験日の前日と当日には、東京都、愛知県、熊本県でラグビーワールドカップ2019日本大会の試合開催が予定されています。
そのため、宿泊施設の確保が必要となる人には、早めの宿泊先の確保を勧めるということのようです。
確かに、受験生の試験準備に影響を及ぼす内容ですね。

たかが宿泊施設の予約、それに通関士試験に宿泊までは不要でしょ、と侮ることなかれ。
いまどきは、路線検索アプリがありますので、かつてのように時間がどれぐらいかかるか計るために試験会場に下見に行くという人は減りました。
しかし、交通経路に代替経路がない人には、当日朝に鉄道の運休などの可能性も考えなければならないことも忘れてはいけません。
私の生徒でも、交通面での懸念のために、和歌山県や滋賀県の人は大阪会場で受験するために、大阪に前乗り宿泊したという人は結構います。
インバウンドの影響で日本全国の宿泊施設は観光客でけっこう早めに埋まっていますし、ワールドカップような大きなイベントではその傾向は強くなります。
通関士試験ではありませんが、大学入試試験でアイドルのコンサートと日程が重複したために宿が取れずにパニックになったということもありますので、けっこうリアルな懸念です。

皆さんも、宿泊の要否についてはよく考えて、必要ならば早めに宿泊予約をした方がいいですよ。
予約をしてしまえば、今回ぜったい間に合うように勉強するぞ!という決意もできるでしょうしね。(I)