堺とベトナムの縁-16世紀
この前の週末は、毎年恒例の堺市文化財特別公開に。
秋の丁度いい時期なので、紅葉が見事なお寺が多かった。
今回の初公開は、室町時代に作られたといわれる愛染明王がご本尊の發光院。
ちなみに、ここの愛染明王が縁結びの仏様として親しまれているということは秘密だ(笑)
そしてここのもう1つの目玉が降魔釈迦銅像。
戦災でかなりのダメージを受けているのだが、これは16世紀のタイ(当時のシャム)で作られたもので、風貌が確かにアジア風。
当時の堺の豪商、具足屋(これが屋号)がこのお寺に寄進したものとのこと。
具足屋は、今で言えば国際商社とでもいうべき、東南アジア各地でビジネスを行っていた「冒険商人」で、ベトナムのホイアンという町には「具足」と書かれた墓が残っている。
そういった大昔の国際ビジネスの足跡が、降魔釈迦銅像として堺にあるということで、貿易を教える者として感無量であった。
行く度に面白いものがある堺市の文化財公開、また次も面白そうなところが公開になるようだったら行きたい。
ちなみに昼食は堺東駅すぐ近くのうどん屋「ちはや」できつねうどん。
堺うどんと称し、すごく太くモチモチした麺。
ゆるうどんの極みだった博多うどんと全く対極にある食感。
うどん本体もさることながら、おあげさんが出汁がよくしゅんでいてひじょうに美味だった。
この店も再訪したいところとしてチェック。