コロナ平癒祈願に神農さんに

コロナウイルスによる外出自粛期間ではあるが、散歩はむしろ推奨されている。
そこで、今日は阿波座から天満橋のオフィスまで、人があまりおらず空いている大阪都心部を散歩。
サムハラ神社(阿波座)→坐摩神社(本町)→少彦名神社(道修町)という大阪でも古い神社を巡るルートだが、主目的は少彦名神社。
 
道修町といえば日本随一の薬問屋の町で、そこの少彦名神社といえば「神農さん」として知られる日本医薬の総鎮守。
祭神は日本医薬の祖神である少彦名命と、中国医薬の祖神である神農炎帝。
つまりはこの散歩はコロナウイルス禍の平癒祈願のためというわけ。
そして神農さんといえば「張子の虎」で有名。
江戸時代末期の安政5年(1858年)、大阪で流行したコレラは「虎狼痢(コロリ)」と当て字されて恐れられたとのこと。
(このあたりは、手塚治虫が自分のご先祖様をモチーフにした「陽だまりの樹」にも描かれている。)
そのとき道修町の薬種商が「虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)」という丸薬を作り、それをこの少彦名神社で神前で祈祷し、張子の虎とともに授与したそう。
これが効果があらたかだったとのことから、今では張子の虎はこの神社のシンボルになっている。
 
私もコロナ封じを願って、鈴虎というものの御授与を受けた。
家に置くのはもちろん、この画像をスマホの待受けにでもしようかな?
江戸時代のコロリと現代のコロナ、名前がよく似ているので、ご利益があるんじゃないかな?
ちなみに名前だけでなく、当時のコロリ対策では「手洗い」「消毒」と「換気」が重要とされており、まさに今のコロナと重なるところも偶然にしては面白い。