水越峠から金剛山へ

この前の日曜日は金剛山にハイキング。
夏山登山の前哨戦というか、このところ負荷のかかかる登山をしていないので足慣らし。
今回は一番メジャーな千早本道ではなく、水越峠から登り、伏見峠から下るルート。
実はその前に週に千早本道ルートで登ろうとしたのだが、朝に片頭痛がしたのでロキソニンを飲んだら、登っている途中で激烈な眠気は襲ってくるし呼吸も一向に整わないしで、やむなく7.5合目でリタイア。
よって今回はリベンジでもある。
 
金剛山は大阪府最高峰といえども標高1,125mでしかなく、それこそ小学生の遠足でも登れる山なので、負荷をかけるという目的のためにあえて水を2.5リットル追加で積み、あえて距離のある水越峠ルートを選んだ。
スタート地点、水越峠の登山口は標高515m。
既に駐車場には車がたくさん止まっていた。
(そのわりに、登山道ではほとんど人に出会わなかったには、私のスタートが遅かったからか?)
 
金剛山山頂へはほとんどのルートが階段ばかりで、よく「階段地獄」と呼ばれる。
このルートも同様で登山開始早々から急な階段が続く。
急坂で階段がないと、すぐに雨で道がV字状に抉れて通れなくなってしまうのでしょうがないとは思うが、筋肉にはみるみる疲労がたまり、乳酸がたまっていく様子すら感じられるほど。
おまけに谷筋を上っているので風がほとんど吹かず、すぐに汗が噴き出てくる。
しかし(植林ではあるが)樹々の下の道は直射日光が当たらず、また、数百メートルとはいえども標高があるので、当日は気温30℃を超えていた下界よりも少しはまし。
また、道中に咲く山野草の花が疲れた心を慰める。
私はそれほど花の名前に詳しくはないが、わかったものとしては、シモツケソウと水引あたり。
とくにシモツケソウには群生地すらあった。
ひたすら登り、時折平らなところを歩くだけで、下って登り返すことが少ししなかったので、気分良く登り続けることができた。
(登り返しが大きいとそれはそれでけっこう気分が萎える。)
 
汗を拭くタオルがびしょ濡れで、絞れば水が出てくるほどになった頃、11:10に山頂手前の広場に到着。
あちこちの登山道からのハイカーで大賑わいだった。
天気は良かったものの、下界は少しガスがかかっていて展望はイマイチだったのが残念。
大阪湾から淡路島、六甲山系まで見えるものを、水蒸気が多い夏はなかなか難しい。
上述のとおりこの金剛山は小学生の遠足でも来る山なので、ほとんどの大阪府民のにとって「登ったことのある山」だが、多くがこの広場(国見城址)までしか登っていなかったりする。
確かにここには「金剛山山頂」と看板が出ているし、金剛山名物の山頂ライブカメラでみんなが写真撮影をする(される)のもここ。
しかし、実は真の山頂はもう少し上にある葛木神社境内。
なので、もう少しがんばって登り、ここはあまり人がいない神社本殿前でやっと1,125m、登頂成功!(11:25)
(とはいえ、本当の山頂は境内の神域内なので一般人は入れないのだが)
なお、山頂付近の気温は下界よりも10℃低い25℃で、日陰に入れば過ごしやすい。
 
昼食を摂った後は下山のために、金剛山ロープウェイ前駅に抜ける伏見峠ルートに足を向ける。
千早本道に次ぐメジャーなルートだが、私としては今回が初めて。
しかしこれが大失敗。
ダイヤモンドトレイルとの分岐点である伏見峠(標高920m)まではよかったのだが、そこから先がずっと、四駆なら走れるコンクリートの急坂。
膝に負担がかかるし、登山靴というのはこういう道にはあまり向いていないので、つま先が痛くなってくる。
登りよりも疲れた感じがする。
まあ、途中で思いがけず滝(名称不明)があったり、おいしい湧水が飲める水場があったりそれなりにスポットはあったのだが。
 
金剛山ロープウェイ前(標高634m)の到着は13:45。
まあほどほどの訓練になってよかったと思う。
いきなりの階段の急登。

いきなりの階段の急登。

シモツケソウ

シモツケソウ

金剛山ライブカメラでの画像。WEBサイトに公開される。

金剛山ライブカメラでの画像。WEBサイトに公開される。

ここが真の山頂

ここが真の山頂

伏見峠

伏見峠