名前の由来ってけっこう気になる?

昨年は2回ほど新潟に行ったのだけれども、そこでふと疑問に思ったのが「上越新幹線」の名前の由来。
中越地方(長岡市あたり)、下越地方(新潟市あたり)を通っているけど、上越地方(上越市、妙高市あたり)を通っていない。
なのに、なんで上越新幹線というのか。
むしろ、上越地方を通るのは北陸新幹線だったりする。
 
最初は「上野駅と越後国を結ぶから」かと思っていたが、そうではなかった。
そもそも、上越新幹線の起点は大宮駅で、上野駅ではない。
(東京-上野-大宮間は東北新幹線の路線扱いだそうだ)
それに、片方が駅名(せいぜい狭い地域名)で、片方は旧国名というのはバランスが悪い。
 
で、調べてみたら上野は上野でも、「上野国(こうずけのくに)」の方の上野だった。
確かにそれなら、いずれも旧国名でバランスがとれる。
 
しかし、そこでまた疑問がわいたのは、起点駅の大宮駅は埼玉県なので、上野国ではなく武蔵国。
上野国は現在の群馬県にあたる。
起点駅と終点駅のある場所の旧国名ではなかったわけで、なんだか振り出しに戻った気分。
 
そこでよくよく調べたところ、「上越新幹線」の「上越」部分は、新幹線のために新たに作られた名前ではないということらしい。
並行在来線となる上越線からとったということだった。
この路線は、群馬県の高崎駅から新潟県の長岡駅を結ぶ路線なので、まさしく、上野国と越後国を結んでいる。
なるほどねぇ。
 
ちなみに、上越線の新潟・群馬県境にある土合駅(無人駅)の下りホームはトンネルの中にある。
地上に出るには、462段の階段(高低差81m)を上らないといけないという、なかなか楽しい駅。
谷川岳に登る際の最寄駅で、一度行ったが、登山開始の前にヒーコラいうハメになった。
(だが、それがイイ!)