「越境EC講座」in 新潟 終了

9月4日、11日、18日の3週連続で、ジェトロ新潟等主催の「海外渡航を伴わない海外展開『越境EC講座』」の講師としてお話させていただきました。
「新潟県内の方のみ受講可」という条件であるにも関わらず、会場参加、オンライン参加を含めて、多くの方にご受講いただき、ありがたい限りです。

今回のテーマは、B to B型である従来型貿易取引と異なる、海外のエンドユーザー(消費者)と直接取引をするB to C型の貿易取引です。
「EC」とは電子商取引という意味ですから、海外向けのネット通販と考えたらわかりやすいかと。
「背取りビジネス」のように個人事業として行っている方はそれなりの数がおられますし、そういった層に対する書籍やYoutube動画は沢山あります。
しかし、企業(とくに中小企業)が取り組むビジネスベースで語られる情報はあまりないように見受けられるので、そちらを軸にお話しさせていただきました。

1回目は、そもそも企業として越境ECに取り組む際に知っておくべきこと。
従来型貿易との違いや、出店・出品の方法や決済のメソッドなどについて。
2回目は、物流についての具体的手段、また、欧米の越境EC事情について。
日本から出品しやすい代表的なECモールとして、AmazonとeBayについて説明。
3回目は、中国・アジアの越境EC事情と、越境ECの次に考えておくべきこと。
こちらも、日本から出品しやすい代表的なECモールとして、ShopeeとLazadaについて説明。
eBayとShopeeについては、かなり具体的にアカウント取得から出品までの手続きを紹介しました。

「イケイケドンドン」な話ではなく、むしろ「この国・市場、このECモールは初参入者や中小企業には大変だから避けた方がいい」と忌憚も忖度もない話をさせていただきました。
私自身も小規模ながら越境ECビジネスをやっていますので、そこでの経験談も含みで、決して楽ではなく苦労や失敗もあるんだよと。
私としては本テーマでの講演は初めてだったのですが、毎回セミナー後には、直接のご質問を何件もいただきましたので、感触は良かったのではないかと思います。
初回ということで、レジュメをイチから作り、それも相当枚数のものになりましたので、安心しました。
もっとも、同テーマで1年後にやったとしても、データ等がガラっと変わってそうな分野ですがね。

左はジェトロ新潟の宮尾所長(前説中)

講演の様子1

講演の様子2