「幻の紫陽花」を探して

今日はトレーニングに、六甲山系の中にある神戸森林植物園に。
新神戸駅裏から布引の滝、再度公園を経る7kmほどのコース。
なにせ標高ほぼゼロからの登りとなり、6月にしては酷暑の日なので日陰となっていそうな山道を選んでコースどりをした。
 
六甲山系は関西有数の紫陽花の名所であるが、ここでは6月から7月にかけて紫陽花が咲き誇るエリアがある。
今回の目的は、紫陽花の1種で「シチダンカ(七段花)」。
江戸時代末期、ドイツ人医師・博物学者シーボルトが「フローラ・ヤポニカ」(日本植物誌)で紹介したものの、その後は実際に発見されずにいたもの。
それは、昭和34年に六甲山で発見されて「幻の紫陽花」と呼ばれるようになったもの。
植物園によると「装飾花が八重咲、各がく片が剣状に尖りきれいに重なって星状に見えるのが特徴」とのこと。
 
「幻」というからには探すのは結構大変かと思っていたら、西門からほど近いところに群生していた。
色合いとしては青紫から薄紫までバリエーションがあり、一般的な紫陽花のようなドーム状になっていない。
しかし、剣先にような特徴的ながく辺はすぐに見てわかった。
写真ではわかりずらいが、青紫のものは陽の光でキラキラと光って美しかった。
 
もちろん一般的なドーム状に咲く紫陽花もあり、あじさい坂といわれるエリアにはヒメアジサイが咲き誇っていた。
六甲山系は花崗岩質なので、その真砂でできている土壌成分は酸性が強い。
そのために澄んだ青色のものが多いのが特徴で、この青は「六甲ブルー」と呼ばれる。
陽の光の下で実際に見ると、絵画として塗られたのかと思うほど鮮やかな青。 
大勢の人がこれを目当てに来ていたのもうなづける。
 
ハイキング、トレーニングとしては歩き足りない感じはあるものの来てよかった。

これが幻の紫陽花と呼ばれるシチダンカ(七段花)。

これが幻の紫陽花と呼ばれるシチダンカ(七段花)。

紫がかったものも。

紫がかったものも。

森林公園内のあじさい坂

森林公園内のあじさい坂

鮮やかな青の紫陽花。この色が六甲ブルー。

鮮やかな青の紫陽花。この色が六甲ブルー。

色とりどり

色とりどり