ドラマで使われた貿易ネタ

テレビでは毎日数多くのドラマが放映されています。
ところが、貿易や国際ビジネスをメインテーマにしたものはあまりありません。
昔は、山崎豊子の同名小説が原作の「不毛地帯」、松本清張の「空の城」が原作の「ザ・商社」などがありましたが、いずれも1980年代です。
最近は連続ドラマとしてはさっぱりで、せいぜいドキュメンタリー調や歴史モノの特番ドラマぐらいしか見ません。
ちなみに、最近の歴史モノでは、明治から昭和にかけてあった総合商社、鈴木商店(現在の双日の前身の1つ)をテーマにした読売テレビの「お家さん」というドラマが面白かったですね。

しかし、ドラマ全体のテーマではなく、ドラマのエッセンスのとして、貿易に関係するネタが使われることがあります。
最近のものでは、テレビ朝日の人気刑事ドラマ「相棒 season11」最終回「酒壷の蛇」という話で、外為法による安全保障輸出管理(輸出の許可を要する物品)がエッセンスになっていました。
戦闘機の機体に使うことができる炭素繊維を、ハニートラップ(恋愛感情を利用して嵌める)的な方法で入手し、無許可輸出した事件が発端という話でした。
(興味をもたれた方は、DVDレンタルがあると思いますので、ご覧になって下さい。)

日本ではこれだけ貿易が盛んなんですにも係わらず、貿易や国際ビジネスをメインテーマにしたドラマが少ないのは残念な気がします。
キャストに外国人を配さないといけないですし、外国人の英語を字幕にするのが面倒とかいう理由があるのかもしれませんね。(I)