2020年秋登山 その3~鶴見岳~

10月下旬、出張ついでに大分県の鶴見岳(標高1,375m)に登ってきた。
鶴見岳は日本三百名山の1つで、別府のすぐ後ろにある活火山。
名湯別府温泉は鶴見岳の恩恵と言っても良い。
すぐ隣にある伽藍岳の中腹には噴火口跡があり噴煙を吹き上げている(近くまで行って見学可能)ことからもそれがわかる。
さて、この鶴見岳にはほぼ山頂までロープウェイが通っており、山頂付近は別府市民の憩いの場となっている。
その一方で、毎年、別府市の海抜0mから山頂まで登る「べっぷ鶴見岳一気登山大会」が開催されるなどバリエーションに富んだ登山が楽しめる山だ。
 
今回、私が選んだのはその中間、の御嶽権現社(火男火売神社)下の鳥居バス停(標高595m地点)からのルートで、8:50に登頂開始。
なだらかな登り坂を登り返しをすることなく直登するのだが、多くの人が登るコースなので道はしっかりしていて、かつ、それほど樹木が鬱蒼と茂っているわけではないので明るく歩きやすい。
また、このルートは上述の登山大会のルート「一気登山道」の一部なので、標高が50m上がるごとに標識がある。
そのため、目標が見えやすいのと、休憩するタイミングを計りやすいところも良い。
標高が上がるにつれて樹々の紅葉が濃くなっていき、10月下旬といえども、だいぶ秋が深まってきているのが感じられる。
九州と言えども、この山は冬には霧氷も見ることができるぐらいなので下界に比べると紅葉が少し早いのだ。
しかし樹林帯の中を歩いているので、途中に景色がよく見張らせる場所は皆無と言ってよいほどない。
しかしこの山からの景色の真骨頂はほぼ山頂に到着してから。
 
晴天で暖かい中、ゆるゆると登って約2時間、樹林が切れた山頂付近から見えたのが大絶景!
名峰・由布岳(標高1,583m)が近い(鶴見岳から縦走する人もいる)のは地図からわかってはいたが、これほどまでに近くに見えるとは。
「いずれ登る山リスト」に入っているがさすが豊後富士と言われるだけあってカッコイイ山容だ。
その一方で振り返れば、こちらも別府湾が一望という素晴らしいロケーション。
青い海原を愛媛・八幡浜港からやってきたであろうフェリーが走っているのが見える。
11:20に三角点を踏み、山頂標識で記念写真を撮って登頂完了!
※写真撮影時に山頂広場の何もない所で転んで、膝を痛めたが。
 
鶴見岳山頂エリアは遊歩道が張り巡らされていて、散策にちょうどいい。
山頂のジャンボ温度計によると気温は4℃、かつ、風がまあまあ吹いているので長時間いるのは少し辛いものの、絶景+真赤に染まった紅葉の中、日なたの道を歩くのは気持ちいいので、けっこう長居をしてしまった。
いやぁ、この絶景からはなかなか離れることができないよ。
 
下山後は当然、別府温泉。
別府には別府八湯と呼ばれるエリアがあるが、交通の便の関係でこれまで行ったことがない堀田温泉がちょうど鶴見岳からのバスルートの途中にあるので、今回はここにした。
さっぱり汗を流して別府駅に戻ったのは14:30。
距離・時間ともにほどほどで、コロナ禍の中の運動不足解消がてら気楽に登れる山でありながら気分が充実した登山であった。
 

鶴見岳は市街からでもよく見える別府のシンボル

 

標高が50m上がることに設けられている標識

紅葉が濃くなっていく樹々

山頂から望む由布岳

山頂から望む別府湾

山頂に到着!

山頂付近は紅葉で真赤