大阪の隠れた名所(隠れてない)

大阪・難波は大阪観光のメインスポットとして、国内外の観光客が大勢訪れる場所。
なのにあまり立ち寄る(立ち止まる?)人がいない「隠れた観光スポット」がある。
いや実はぜんぜん隠れてないのだけど、風景と化してしまって意識されないというか。
私はそこが大好きで、いつも近くに行くときには立ち寄る。
 
それは難波の長大な地下街、なんばウォークの西端にある「シカゴギャラリー」。
シカゴ美術館貯蔵の海外作品の複製陶板画ズラリと並んでいるエリアだ。
大阪市とシカゴ市の姉妹都市提携30周年記念で設けられた場所とのこと。
ここには主に印象派の作品が30点ほど並んでいる。
 
有名どころとしては、というか有名どころの絵がセレクトされているので、モネ、ドガ、ゴッホ、ゴーギャンなどなどが勢揃い。
複製?陶板画?と軽く見る人もいるかもしれないが、大塚国際美術館でも用いられているもので、そうそう国外に持ち出せないデリケート絵画作品を広く知ってもらうには良い手法と私は思う。
ちなみに私が好きなのは、ジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」。
明るい風景画なので元々好きなのだけど、おそらく本物だとここまで間近では見ることはできないだろうという距離で、印象派の特徴である点描の妙を見ることができる。
 
観光スポットとして扱われることはほとんどなく、行き交う人も全く意識もせずに通り過ぎてしまうもったいない場所だと思う。
大阪の方も、大阪外の方も難波に来た際にはぜひ一度!
 
こんな感じで並んでいる

こんな感じで並んでいる

ゴッホ「アルルの寝室」

ゴッホ「アルルの寝室」

スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」

スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」