天ヶ岳 シャクナゲ&ヤマツツジ

「GWはシャクナゲ山行にしよう!」と思いついて、いいところはないかと探していた。
すると、京都・北山の天ヶ岳(標高788m)への登山道にその名も「シャクナゲ尾根」という場所があるとのことで、3日に行ってきた。
 
とはいえ、シャクナゲ山行というのは実に難しい。
シャクナゲは一斉に咲いて、かつ、盛りが一週間あるかないかなので、「咲いているよ」という情報を見て、じゃあこの週末に、と行ってみるともう散ってるというのは珍しくない。
今回も、YAMAP投稿の一週間前に登った人の日記によるとその時点で満開だったというので、もしかしたらもう散ってるかもと。
でも、いわゆる「表の年」らしいので、残っていることを期待して向かう。
 
登山口は三千院や寂光院のある大原から少し先に行った小出石(標高280m)というところなのだけれど、GWのために大原までの道路がけっこう混雑。
予定より少し遅く9時半からの登山開始となった。
 
今回のルートは、登り始めから一気に尾根筋まで上がる急登。
まだ心臓が出来上がっていない時点でハードではあるのだが、逆に言えば十分に呼吸が整った頃には尾根に上がっているので、悠々と尾根歩きができる。
おまけに京都市は自治体がトレイルルートをがんばって整備しているのか、歩きやすいのが良い。
とはいえ、北山杉の植林地帯を通ることもあって眺望は無きに等しく、あくまでもシャクナゲがないと面白味がない道でもある。
 
尾根筋に出ても、なかなか咲いている様子が見つからず、そろそろ愚痴が出そうになる頃、足元にシャクナゲの花弁が落ちているのを発見。
見上げると、もうほとんど枯れかけた花をつけている木を見つけた。
ああ、やっぱり遅かったかぁと思いながら歩く。
もちろん、まだ花を付けている木もちらほらとあり、桃色、薄桃色、白とバリエーションもそこそこ。
驚いたのは、このシャクナゲ尾根、思っていたよりも長かったということ。
これまではシャクナゲ山行といえば大台ヶ原と思っていて、それでも咲いているのは局所的なのだが、ここは歩行時間にして1時間ほどもシャクナゲの木が連なっている。 
これは最盛期はさぞ豪奢だったろう、来年は時期をちゃんとチェックしてから来ようと思った次第。
(来年が裏の年でないことを祈るが。)
 
シャクナゲ尾根を過ぎると、今度は天ヶ岳に至る別の尾根に出るのだが、そこからはヤマツツジの尾根になっている。
平地でみる白やピンクのツツジとは違い、落ち着いたオレンジ色が、新緑の緑をバックに実によく映える。
天ヶ岳山頂部(12時過ぎに到着)にも具合のいい感じのものがあったので、それを愛でながらお昼摂った。
 
下山は鞍馬方向に。
やっぱり眺望はなく、今度は花もないひたすら下っていく(途中に戸谷峰(標高325m)という軽いピークはあるが)ルート。
まあまあの急坂だったので、こちらを登りにしたら辛かったかも。
鞍馬駅(標高237m)に到着したのが15時だったので、ほぼコースタイム。
距離11.5km、累積標高829mとなかなか良いトレーニングになった。
 
ここから本格的な山登り。いきなりの急登。

ここから本格的な山登り。いきなりの急登。

やっと見つけたシャクナゲ

やっと見つけたシャクナゲ

こちらは白シャクナゲ

こちらは白シャクナゲ

天ヶ岳の山頂標識。眺望はなし。

天ヶ岳の山頂標識。眺望はなし。

ヤマツツジは満開。

ヤマツツジは満開。