秋遊び その5-秋田③(10月2日)

秋田旅行のハイライトは、秋田駒ケ岳への登山。
日本二百名山の一座だ。
秋田県最高峰であるが、秋田駒ケ岳という独立した山はなく、最高峰である男女岳(標高1,637m)を筆頭に、男岳、女岳、横岳などいくつもの山の連山。
活火山であるので、山頂付近には樹木がなく、ルートによってはガスに注意が必要な山だ。
 
秋田県と岩手県の県境になるので、どちら側からも登ることができるが、今回は一番手軽な秋田県側8合目口(標高1,307m)から。
そこまでは、山麓にあるアルパこまくさという温泉施設から出ているバス移動。
 
紅葉の美しい山として知られるが、今年は少し遅めなのと、夏が暑すぎたために色づきがイマイチだとのこと。
それでも、常緑樹の植林が多い関西以西の山々に比べれば十分に彩られている。
 
7時30頃に登頂開始。
山の北側にある8合目から右(西側)に道をとると、既に高木がないこと、そして、山肌を巻くようにので道が続いているために、ずっと景色が良い。
晴天の下、北側にある八幡平方面、西側にある田沢湖がきれいに見える道をじわじわと高度を上げていくのは気持ちがいい。
小一時間で連山の分岐点となる阿弥陀池に到着。
この秋は雨量が少なかったのでだいぶ水量が減っていたようだが、標高1,500mにもなるところに、どこから水が来るのだろう?
 
さくっと最高峰を極めてしまうのももったいないので、まずは駒成神社がある男岳山頂に。
少しスリリングな道を20分ほど登る。
当日は、通関士試験、および、貿易実務検定C級の試験日だったので、皆さんの合格祈願を行った。
 
続いて男女岳に。
円錐状火山なので、最後の直登は大変だったが、多くの人が上っているのは励みになる。
一等三角点を踏んで、10時19分に登頂成功!
 
樹木が一切ないので360度の絶景眺望。
登山道から既に見えていた山や田沢湖に加え、北東に岩手山、南には秋田の人が崇敬する鳥海山(標高2,236m)まで見える。
ここで「あれ?それなら秋田県最高峰って秋田駒ケ岳じゃなくて鳥海山じゃないの?」と思う人がいるかもしれない。
たしかに鳥海山の方は高いのだが、山頂は山形県側。
秋田県の「最高地点」は鳥海山中腹になるのだが、「最高峰」となると秋田駒ケ岳となるわけだ。
 
幸い、あまり風が強くなかったので、ちょっと早いが山頂で昼食。
暖かい日だったので居眠りでもしたいところだが、続々登ってくる人に譲ってあげなくてはならないので、後ろ髪を引かれる思いをしながら下山する。
周回ルートとするために、横岳、焼森を経由して8合目に帰着。
前々から行きたかった乳頭温泉で汗を流して、12時30分に登山フィニッシュ!
 
秋田駒ケ岳は秋の紅葉だけでなく、夏の高山植物も楽しめる山。
ニッコウキスゲの群落や、高山植物の女王コマクサの群生地もあるとのこと。
8合目小屋で売っている山シャツにもコマクサが描かれているほどなので、コマクサを見ていない今回は買わずに、また夏に来た時に買おうと決意した。
8合目登山口

8合目登山口

紅葉の山肌

阿弥陀池と男女岳。

阿弥陀池と男女岳。

男岳山頂の神社

男岳山頂の神社

男岳山頂からの眺望。女岳(右)、小岳(左)には火口跡がはっきり見える。

男岳山頂からの眺望。女岳(右)、小岳(左)には火口跡がはっきり見える。

山頂に登頂!

山頂に登頂!